kkamegawa's weblog

Visual Studio,TFS,ALM,VSTS,DevOps関係のことについていろいろと書いていきます。Google Analyticsで解析を行っています

Azure DevOps 2020年のまとめ

これはAzure DevOpsアドベントカレンダー25日目の記事です。

qiita.com

今年も最後のアドベントカレンダーになりました。参加していただいた皆さんありがとうございます。今年もAzure DevOpsはSprint 163からSprint 179まで17スプリントがほぼスケジュール通り三週間に一度公開されていました。

今年の障害発生後の事後報告レポート(post-mortem)は少なくとも3回出ています。ポータルで見えるのが過去三ヶ月までなので、あまり真剣に探していないです。Azure本体が落ちた時もあるので、実際はもうちょっと多いはずです。

Azure Boards

昨年は13回のスプリントでの改良、今年は10のスプリントでの改良になりました。大きなのはDelivery Plans 2.0でしょうか。それ以外は細かいルールの改善、使い勝手の改良及び、GitHub連携が多かったですね。

docs.microsoft.com

docs.microsoft.com

docs.microsoft.com

Projectやissue, Discussionでやれる人はいいのですが、正直あれでは足りないところも結構あるので、うまく住み分けできるといいですね。

Azure Repos

昨年はまだしも、今年は6回のスプリントでしか更新がありませんでした。最後のSprint 179ではUI周りの細かい改善が多くみられました。

docs.microsoft.com

docs.microsoft.com

Webプラットフォームが刷新されました。

docs.microsoft.com

デフォルトのブランチ名がmainになりました。これはAzure DevOpsだけではなく、GitHubも同日にデフォルトが変更されましたね。何気にマニュアル類に影響が大きい変更です。最新版のGitクライアントgit initするとmainになっているはずです。

Azure Pipelines

大きいのはMulti Stageビルドが正式版になったことでしょうか。

docs.microsoft.com

docs.microsoft.com

これにより、Classicエディターとの機能差がほぼ無くなったと思います。YAMLでやって、同一レポジトリーに格納するとコミットに本質的でないものが入ることになるのはマイナスポイントでしょうが、個人的にはWork Itemとの関連づけができるようになったのはありがたいですね。

YAMLはいっそのことYAML専用レポジトリーとか用意しておいてもいいかもしれないですね。ビルド定義と別レポジトリーになるとこれまたよろしくない点も出てきますが、例えばビルド定義に他の人はコミットして欲しくないとか、forkしてPR出すというルールを徹底するのならこちらの方がいい場合もあります。

docs.microsoft.com

あとはVM Scale Setのエージェントが一般公開になったことですね。今まではマニュアルでちまちまという感じでしたが、正式にサポートされたのは良かったです。

docs.microsoft.com

ガイダンスを見ておいてください。

docs.microsoft.com

Classicからの移行としてExport to YAMLがサポートされました。以前よりはよくなっているんじゃないかなと思います。試した時は私のところに来てなかったんですよね。

Azure Test Plans

こちらは昨年同様にほとんど改良が入っていません。2スプリントでリリースがあっただけで、しかも一つはNew EdgeでChromeのTest and Feedback拡張機能がサポートされたと言うことと、新しいTest Plansのページが正s基盤になったってことだけですし。

テスト管理に関してはもうこれ以上やることがないのかなーGitHubにもない機能なので、もうちょっとうまく育てて欲しいですね。

Azure Artifacts

こちらも特にやることなかったんでしょうか…。細かい使い勝手の改善にとどまっている感じですね。

docs.microsoft.com

MavenパッケージがRESTで更新できるようになったのはMaven使っている人には嬉しいでしょうね。

docs.microsoft.com

UIからOrganizationレベルでのフィードが作れるようになったのは助かります。有効利用するならOrgレベルの方が便利ですしね。

全体

docs.microsoft.com

SlackやTeamsとの連携アプリも提供開始されました。どちらを使ってもAzure DevOps使ってくださいと言う感じですね。

docs.microsoft.com

Azure ADのテナントポリシーでorganization単位でポリシー定義できるのは便利です。

docs.microsoft.com

課金的に大きいのは複数のorganizationでも一つのサブスクリプションでまとめて課金とできるようになったことですね。以前はorganization単位で課金がかかっていたのですが、設定でまとめられるようになりました。

WikiとReportingに関しては強化がなかったようです。Wikiは最新のコンポーネントで更新されないのかな…。

MSの投資が基本的にGitHubになってきているので、昨年に比べてさらに新規追加が厳しくなっていますが、もうちょっと大丈夫じゃないかなと思います。大人数で特に管理しかしないような人向けにはBoardsは競争力あると思うので、まだ活用してみてください。

悩み事があればお手伝いします。Twitterとかでエゴサしているので、勝手に絡んでいきますが、よろしくお願いします。