Azure DevOpsアドベントカレンダー最終日の記事です。書いていただいた&読んでいただいた皆様ありがとうございました。
今年の振り返り的なやつをAzure DevOps Feature Timelineみながらつらつらと。十大ニュースというほどもないはずなので、5大ニュースくらいでしょうか。
サービス継続性
https://status.dev.azure.com/_historyで振り返ることができます。Last Yearでフィルタリングしても直近100件しか出ない😥。最後が8/17なので、250近くのサービス低下があったと考えられます。US Regisonでは100件以上、APACだと28件😲。RCA(事後分析レポート)が出ている障害はなかったのですが、macOS agentが4日間ほどサービス低下していた件が直ったのが12/20なので、これはそのうち出るんじゃないかなと思います。
Azure DevOpsは複数のサービスで動いていますが、サービスはUSにしかないものがあるのかもしれないので、一概に「APACにおいていれば大丈夫」とは言えないかもしれませんがネットワーク的に近い場合、APAC選んでもいいかもしれないですね。最近は海底ケーブルどんどん施設されているので、USのほうがレイテンシー小さいことがあるかもしれません。
Azure Pipelines無料枠が申請式になる
なんといっても今年一番のニュースと言ったらこれになるでしょう。昨年末からBitCoinが高騰したことにより、こういったCIサービスの無料枠が狙われることになりました。Azure Pipelinesだけではなく、GitHub ActionsやCircle CIでも同じことが起きています。
MSとしてはGitHub Actionsの方を中心に防御することにして、Azure Pipelinesの無料枠は申請式になりました。最初は申し込んでもなかなか通らなかったそうですが、今は落ち着いているようです。いい感じの機械学習モデルができたら元に戻すという話なので、期待して待ちたいと思います。
Delivery Plans 2.0が正式版になる
拡張機能として好評を博していたDelivery Plansが本体機能として正式版になりました。今年唯一ちゃんと作った😅新機能なんじゃないかな?本体に入ったことにより新機能や性能もよくなりました。Boardsの紹介するときは必ず入れています。
Pipelines Agent OSのEOLによる入れ替え続く
Windows, Ubuntu, macOSどのエージェントも古いバージョンがリタイアします。Brownout(わざと失敗させること)による警告が予定されているものもありますので、注意しておきましょう。WindowsとUbuntuはそうでもないですが、macOSはほぼ毎年更新されてリタイアすることになるので気を付けましょう。
Windows Server 2022とmacOS 11が追加されました。
Azure ReposもProtected Source対象になりました
個人的に気に入っている機能なのですがAzure DevOpsの各種リソースを保護対象にできます。今回はそれがReposにも広がったということですね。リリース用のtempleteを別のリポジトリに入れている時とか便利に使えますね。
PAT管理の自動化がサポートされる
小粒ですが、今までPAT(Personal Access Token)は最長一年だったので証明書と同様「忘れたころにトラブルが起きる」ものでした。Azure ADで動いているorganizationに限られるのですが、組織として運用すると担当者の引継ぎでミスしやすいところなのでうれしい機能ですね。
Azure Pipelinesのこまごました機能追加
派手な機能追加はなかったのですが、地味な使い勝手の改善は少しずつ行われてきました。Pipeline Decoratorとか個人的にものすごく好きな機能です。
一方セキュリティの強化として、自動的にEnvironmentsが作られるのが抑制されたのはいいことではあるのですが非互換としては対応必要で厳しかった人もいるのかなと思います。
まとめ
この一年もあまり主だった(目を引きやすい)わかりやすい機能強化は少なかったのですが、使っていて不便だとかセキュリティ&コンプライアンス強化のためのメンテナンスが続くという感じですね。Azure Managed IdentityのサポートやOffice文書のプレビュー、k8sベースのセルフホストエージェントが予定されているで、この辺は期待ですね。
では来年もよろしくお願いします。