kkamegawa's weblog

Visual Studio,TFS,ALM,VSTS,DevOps関係のことについていろいろと書いていきます。Google Analyticsで解析を行っています

Azure DevOps 2024/1/19の更新

Azure DevOps Sprint 233リリースノートの翻訳を行いました。オリジナルはこちらからご覧ください。一週間で出てきてびっくりです。

learn.microsoft.com

プレビュー卒業と非推奨からの廃止、Service Connectionの短寿命化など盛りだくさんですが、なんといってもCodeQLのカスタムクエリーのサポートですね。まだ練習し始めたばかりですが、独自のルールセット作りたいような組織では便利そうです。クエリパックをAzure DevOps organizationにおけるそうなので、組織内の共有にも便利です。

GitHubのissueやprojectもかなり便利になりましたが、Boardが便利なところもあるというか、表に見せたくないようなケースでは便利なようです。

タスクが全部終わったらバックログをクローズしたい、というのはよくあるケースです。Azure PipelinesとかWebhookでやらざるを得なかったのですが、Azure Boards内でやってくれるのは便利ですね。最後に確認してマネージャーがクローズしたい、とかいう要件でもない限りデフォルト有効でいいのではないでしょうか。プロダクトバックログがクローズされたらTeamsなりSlackなりに通知するようにしておけばいいだけですしね。

1/31…って明日(多分US時間なのでほぼ明後日)ですが、古いタスクが廃止されます。おそらく使用している人にはdeprecatedの警告が出ているはずですが、気を付けてください。PowerShellってまだ7.4にしてなかったのか…自分用のselfhostイメージは問答無用で7.4にしているので気づいていませんでした。

地道な改良が続きますが、CodeQLは自分も少し時間を投資してみようかなと思っています。ではまた三週間後。

translate to Japanese to Azure DevOps release not…

Azure DevOps Online Vol.10とCopilotでのサマリー

tfsug.connpass.com

こちらのイベントの録画を公開しました。資料も公開されているので見てください。


www.youtube.com

今回Adobe Premiereのフィラーや無音除去機能をつかってみましたが、めちゃめちゃ楽ですね。今まで無音部分を目を皿のようにして探していたのがうそのようです。自動生成されたキャプションの無音部分やフィラー(あーとかえーとか)を選択して、ボタンクリックでつまめます。

今回Copilot for Microsoft 365を使っていくつかのプロンプトを試してみました。実際に録画を見て、ほんとにこう言っていたのかチェックしてみてください:-)。非公開の内容であるディスカッションの部分に関係しそうなところは削除しています。

主なトピック
クロステナントでのAzure DevOpsとAzureのリソース運用: テナントをまたいでAzure App Serviceにデプロイする方法と注意点を学んだ。 1
ランディングゾーンとサブスクリプションの管理: テナント構成を前提としたランディングゾーンとサブスクリプションの設計方針を理解した。 2
Copilotの活用: Copilotの要約機能を試して、その可能性と限界を確認した。 3
アジュールデプロイ制御: デプロイ制御のベストプラクティスとプロジェクトのセキュリティ構成を共有した。
テナント構成: マルチテナントでのCDパイプラインの作成に関する課題と解決策を話し合った。

実施項目
マルチテナントでのAzure DevOpsとAzureリソースの運用:

copilotでサマリーを作る (Kazushi) 1
copilotのサマリーを確認する (Yurie, yutaka-art) 1
Workload Identityを試す (Yurie, yutaka-art) 2

ランディングゾーン:
デプロイに必要なサブスクリプションを確認する (Yurie)

セキュリティ:
サービスコネクションの承認やチェックの設定を検討する (Kazushi)
エンタープライズモビリティ+セキュリティの機能を試してみる (Kazushi)
アジュールスクリプトのログイン時のシークレットのマスクについてフィードバックを送る (Kazushi)

ギットハブ:
エンタープライズクラウドからアジュールへのデプロイシナリオを整理する (Kazushi)

なかなかすごい。長い会議ではこれくらい読んで必要であれば録画を見るといったフローができそうです。もちろん録画および文字起こししないといけないですが。特に英語の会議とかだと作ってくれると助かりますね。少々お高いサービスですが、よく使う人には便利そうです。

Visual Studio SubscriptionのAzure特典でWindows Client OSとVisual Studio入りイメージを使う

免責事項開始
本件はMicrosoftサポートに問い合わせて得られた結果を書いていますが、ライセンスに関することはAzureサポートにお問い合わせください。
免責事項終了

いつのころからか定かではない(多分DevBoxがリリースされたころ)のですが、Visual Studioサブスクリプション特典のAzureサブスクリプションを使ってVisual Studio入りイメージを使おうとすると上記のエラーが出るようになりました。確実に以前は使えており、数年前にデプロイしたWindows 10 + Visual Studio入りイメージがAzure上にあります。

2023年5-6月ごろだったか、このエラーに初めて遭遇して、「一時的なものだろう」と思っていたのですが、まったく直る気配もなかったので、8月に問い合わせ始めて、ようやく今日回答がもらえました。まとめるとこんな感じ。

  • Visual Studio サブスクリプションの特典Azureサブスクリプションの場合、クレジットカードなどを登録して上限解除しなければVisual Studio入りイメージは使えない(これはサードパーティーオファーなどと同じ)
  • ただし、Azureサポートが試したところ、サードパーティーオファーと異なり、「無料枠から」クレジットが消費され、上限を超えた場合(Enterpriseの場合$200/month)に登録した課金方法への請求が行われる

とのことでした。「以前は大丈夫だったのに」と言って証拠のデプロイ済みVMも見せたのですが、いつ変わったかはサポートでもわからないといわれました。そして、多くの人は個人MSアカウント(outlook.jpなど)を使ってAzureサブスクリプションを使っているかもしれません。Virtual Desktopが出たころからですがこんなチェックが増えています。

一番下のLicensingI confirm I have an eligible Windows 10/11 license with multi-tenant hosting rights.(Windows 10/11のマルチテナントホスティングライセンスを保有しています)という宣言です。知られている通り、Windows 10/11をAzureで使う場合Windows VDAもしくはWindows E3/E5のライセンスが必要です。Visual Studioサブスクリプションにはないのでは?ということはWindows Client OSが使えないのでは?ということになってしまいます。うーん、困った。

これも聞いたところ、「Visual Studioサブスクリプションの場合は使ってもよい(チェックを入れればよい)」のだそうです。根拠はたぶんこちら。

Visual Studio のサブスクライバーは、Microsoft Windows Virtual Desktop サービスで Azure Dev/Test の個人クレジットを使用できるようになりました。

出展:learn.microsoft.com

現実的にAzure Virtual Desktopを使う場合、Entraが必要で、個人MSアカウントでは無理(だよね?)なわけですが、ここでやるということになるのでしょうか。でも、正直これは困るのでこのサブスクリプションをEntraのテナント側に引っ越そうかなと思っています…。

あくまでも本記事は個人のメモなので、Azureサポートにご確認ください(大事なことなので二回目)

Azure DevOps 2024/1/11の更新

2024年最初のAzure DevOps Sprint 232リリースノートの翻訳を行いました。オリジナルはこちらからご覧ください。

learn.microsoft.com

今回飛ばして月末に出ると思っていたのですが、予想よりも早かった…が、その分小幅でしたね。今までAzureリージョンでしたが、より大きな地理的な場所で選択できるようになるそうです。具体的には今までUSのデータセンター(East US, West USなど)まで指定していたのがUnited Statesで済むと言うことで、利用者にはわかりやすくなりますね。

記事内のリンクにありますがAustralia, Brazil, Canada, Asia Pacific, Europe, India, United Kingdom, United Statesのみ選択可能だそうです。Asia Pasificはおそらくシンガポールでしょうね。日本は…無理かなぁ。

Code Coverageの結果がファイルやフォルダー単位で見えるようになるそうです。これは非常にうれしい。カバレッジの悪いところをドリルダウンするのが楽になりそうですね。

ではまた三週間後。

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