GitHub Enterprise CloudのProject
Azure DevOpsではチームプロジェクトができたら自動的にカンバンが用意され、チームプロジェクト内に作られたGit, TFVCレポジトリが自動的に管理されます。対して、GitHubではレポジトリ単位にissueで管理、優先順位をもうちょっと俯瞰的に見たい場合はProjectを作るという流れになるようです。
小規模なソフトではともかく、ある程度大きなものや、複数のレポジトリをまたいで管理したい場合、レポジトリごとのissueだけでは困ります。GitHubではorganizationを作って、Projectで管理すればそれぞれのレポジトリのissueを俯瞰してみることができるので便利です。では、ちょっとやってみましょう。今回はGitHub Enterprise Cloudを使っています。
Organizationを作成後、Projectsタブを選ぶとCreate a new projectから作成します。Project templateは四種類から選べます。これはテンプレートなので作った後の変更はできませんが、カードの移動の自動化に関する初期設定なので、列単位で変更できるはずです…たぶん。
Linked repositories
にorganization内のレポジトリを指定すると自動的にカンバン内でissueがトラッキングされるようになります。
追加したレポジトリにsample issue
を作るとopen状態のissueが自動的にAdd cards
に表示されます。
こんな感じですね。チュートリアル的なカードも出ているので、最初はぜひ読んでください。
今回はAutomated kanban with review
テンプレートで作ったので最初はIn progress, Review in Progress, Reviewer Approved, Doneと4列表示されています。テンプレートによってはもっと少なくなります。
増やしたい場合は、Add a Column
で追加できます。
Automation
にはNone
, To do
, In progress
, Done
から選べます。私が最初に選んだのはAutomated Kanban with reviewers
で、これらのタイプがすべて追加されています。なので、None以外を選ぼうとすると
こんな警告が表示されます。今回はTo do
を選んでいるので、To doの列を上書きしちゃうけどいい?という確認ですね。新規で一からカンバンを作るときはこのように追加して、自動移動ルールの設定ができます。To doとか名前ではなく、自分の会社のプロセスにあった名前で変えたいと思ったらこの機能で書き換えることになります。
列を使わなくなった時とか、設定変更したいときは…からいろいろ選べます。最初は作ったけど、やっぱりいらないというときはArchive all cards
ですべてアーカイブできるようですね。
場所はドラッグ&ドロップで自由に移動できます。
menu
をクリックすると、リンクしているレポジトリおよび、このProjectのアクティビティがこんな風に表示されます。
だれがいつどんな変更したかわかりやすくていいですね。
Azure Boardsと比べて
軽く使ってみた感じでは、成果物中心主義のAzure Boardsと比べて、レポジトリの状況を横断で見るためのものって感じですね。Projectはいくらでも作れるのかな。Azure Boardsのクエリとカンバンを足したような形でビジュアライズされている感じですね。
個人で作ってもいいけど、やはりみんなで共有するような感じですかね。Azure Boardsは基本的にはプロジェクト配下のレポジトリに対する管理ってところで違いますね。管理スパンも違うかんじですね。
GitHub Enterprise Cloud使うときは活用していこうと思います。