kkamegawa's weblog

Visual Studio,TFS,ALM,VSTS,DevOps関係のことについていろいろと書いていきます。Google Analyticsで解析を行っています

Azure BoardsとTest Plans向けオンラインセミナーを開催しました&資料と質問

tfsug.connpass.com

連休の最後に参加していただきありがとうございました。アンケートも回答ありがとうございます。アンケートによると、オフラインと同様に土日の昼が参加しやすいとのことなので、次回は土曜の昼に開催しようかなと思います。やはりPipelineの需要も高いし、Multi-Stage Pipelineもプレビューを卒業して一般公開になったので、その辺かな、と思います。

当日のQ&Aから

Azure Boards、Azure Test Plansまわりで、おすすめのAzure DevOps拡張機能ってありますか?

marketplace.visualstudio.com

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とりあえずこの辺りがおすすめです。

Boardsにしても、Test Plansにしても、すべてが終わってから(リリースされてからでも)参照可能でしょうか。

監査目的だそうですが、Team Projectは一度消すと28日間は復活できますが、それ以降はできません。Artifacts以外は容量課金がないので、消さずに残しておくことをお勧めします。不用意に変更されたくない場合、PJメンバーからContributer権限やAdmin権限を剥奪しておけば大丈夫です。

Boards と Test Plans は話題にならないとのことですが、なぜなのでしょう。

Boardsはやはり最初がとっつきにくいのがあると思っています。それがあって、GitHub IssueライクなBasicプロセステンプレートを作ったらしいのですが、Azure DevOpsのコアユーザーが求めていたものはこれじゃなかったということで、使われる話を聞かないです。Azure Boardsは複数チームで大規模管理し始めるといい機能がそろっているのですが、そこに行くまで専門の人がいないとなかなか難しい。

プロジェクトタイプの Agile とか Scrum はプリセットというイメージでしょうか?Basicで初めても後から同じ分類を作成できますか?

はい、可能です。プロセステンプレート間の移行のために同じ分類を作成することはサポートされています。移行後は移行前の分類を使わないことになります。

Area = Team と解釈して半年以上運用してますが Area と名付けられている理由がわかりません

Azure DevOpsの"Team"が後でできた概念なのでそう思われても仕方ないと思います。以前(TFS2012くらいのころまで)Teamはなく、Team Projectに所属している人=開発メンバーでした。そして、そのメンバーごとに必要な開発項目を見ていました。自分で必要なAreaをチケット単位で設定していました。

もちろんこれで大規模開発が回せるわけがないので、Teamという概念が導入され、Team Project内にグループとも呼べるTeamが誕生しました。これは小規模人数で効率よく開発するための仕組みです。そして、Team単位で「うちのTeamが担当するAreaはこれ」と設定できるようになりました。その設定はこちらで書いています。

kkamegawa.hatenablog.jp

一つのチームが複数の種類の開発を行うことも珍しくないので、AreaとTeamはイコールでもいいですが、開発上の分類としておくことをお勧めします。

テスト内容を変更したTest Caseだけを収集することはできるでしょうか?

Test Caseには変更履歴があるので、「変更された」テストを検出することはできますが、差分を比較するにはどこかにオリジナルを保存しておかないといけないです。そこらあたりが結構大変かなと思います。内容だけだとちょっと難しいような…Test Caseが増えると。

Azure Test Plansはテスト登録だけが有償でテスト実施は無償だと記憶しているのですが、契約する場合はチーム内でテスト登録するメンバーのみ契約するのが良いのでしょうか?

最初はそれでいいと思います。最後に分業制はつらいかもしれないので、必要に迫られたら購入すればいいでしょう。

TFSであったように、チェックインポリシーのカスタマイズはできるのでしょうか。できる場合、対象者のクライアントにすべて入れる制約は今も健在でしょうか。

TFVCであればそのまま同じものがあります。

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Gitの場合、ちょっと違いますが、いくつかの制約は設定できます。

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Taskに表示する数字をRemainingではなくOriginal Estimateを表示する方法はありますでしょうか?見積ポイントを表示したいのです。

Scrumでは表示されませんが、プロセステンプレートのカスタマイズでOriginal Estimateを追加すれば可能です。

Azure Broadsの見える化をカスタマイズするのためにはどうするのがよいでしょうか?例えばEVMで表示するなど

基本は組み込みのチャートを見ていただく、それでも足りなければPower BIに手を出すということになります。チャートで何ができるかはここをどうぞ。

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DashBoardsの構成をテンプレートとして、ほかのプロジェクトでも使いたいのですが、エクスポートの方法はありますでしょうか?

標準では提供されていないのですが、拡張機能としてはやや古いのですが、存在しているそうです(教えていただきました)。

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iteration の予実管理をすることはできますか。

方法はいろいろ考えられます。

  1. 各Work Itemには「いつ何を変更したか」という情報が記録されているので、そちらを使うます。
  2. Agileプロセステンプレートを使う(Estimateがあります)
  3. テンプレートをカスタマイズして追加する(独自項目を追加するなど)

Work Itemの高度なカスタマイズはAzure Boardsでどこまでできる?他のフィールドとの連携とか?

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上記のURLに関するご質問でしたが、このXMLベースのカスタマイズはオンプレミス版しかサポートしておらず、現在ではオンプレミス版も非推奨です。ただし、オンプレミスに関しては、Project Collection(クラウドで言うところのOrganizationと同じレベルです)を作るときに上記のXMLベースのものにするか、新しい継承モデル(Azure DevOps Servicesのもの)にするか選べます。

現在のところ、一度選ぶとXMLカスタマイズから継承モデルへの変更はできないので、気を付けてください。バージョンアップで古くから積み重ねているオンプレミス版は…XMLで生きていくか、バージョンアップに期待するしかないです。

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Deep dive Azure Boards and Test Plans.