知り合いから、「Azure BoardsのWork Itemをざっくり見たい。ブラウザー以外で」という相談をたまに受けます。
なぜブラウザー以外かといえば、ブラウザーはたいていテストに使ってるからなんですね。やむを得ない事情で閉じないといけないとか、常時起動できるかといえばそうでもない。
Azure CLIの拡張機能でAzure DevOpsが提供されています。ネットワークの問題がなければ(GitHub Releaseからのダウンロードなので、止めている組織もあります)、これで入ります。
az extension add --name azure-devops
az devops loginでPATを使ったログインになります。
Azure Boardsの特定のIDを中身を取りたい場合こうします。
az boards work-item show --id xxx
これでWork Itemの結果が取得できますが、REST APIと同じJSONで返却されます。概要だけ見たいときはtable形式で。
az boards work-item show --id xxx --output table ID Type Title Assigned To State ---- ------ ---------------------------- -------------------- ------- 614 Task ワークスペースのところを書く hoo@exsample.com Active
これではいちいちID覚えてないといけないので、クエリで自分(@Me)にアサインされているタスクを検索します。
az boards query --wiql "SELECT [System.Id], [System.Title] FROM WorkItems WHERE [System.AssignedTo] = @Me AND [System.State] = 'Active'"
WIQLの構文はこちらを見てください。
JSON形式で返ってくるので、--output tableでもうちょっと見やすくなります。
ID Title ---- ---------------------------------------------- 23 サブメニューまでログイン 92 TFS本サンプルのテスト 107 TFSUGの華麗なデモ
これでIDとTitleが取れるので、az board show --id 23 --open で対象のアイテムがブラウザーで開かれます。プレビューですが、az interactiveでインタラクティブなコマンドが使えます。ヒストリーも強力なので便利そうです。
az interactiveを使う場合、プレビューですが、Windows Terminalsを使うほうがいいでしょう。cmd.exeよりもコンソール出力の応答がいいようです。