お断り: OKRはViva Goalsを通じてしか知らないので、実際のOKRの運用は専門家に相談してください。
これはAzure DevOps アドベントカレンダー2日目の記事です。
昨日のエントリーではAzure Boards側のWork Item設計について書きました。今度はViva Goals側の設定をしましょう。
Organizatinの作成
https://goals.microsoft.com/へアクセスすると、Organizationの作成になります。このあたりはどういう単位で作るのかまだ理解していないのですが、「誰でも参加できる」と「メンバーのみ追加できる」の二種類が用意されています。
メンバーもしくはグループを追加します。DevOpsと連携するのであれば、ここにはAzure DevOpsのチームを構成したセキュリティグループを招待するのがお勧めです。作業とセキュリティグループで一貫性が保てます。
メンバーの追加ができたので、Goalsのほかのアクションも埋めていきます。
外部データとの連携を設定する
まずはViva Golasの管理画面で外部データ接続を作る必要があります。Azure DevOps以外にもAWS Redshift, GoogleのBigQuery, Box, Google Sheetsといった連携も用意されています。既定ではExcelとPlannerのみですね。この画面で有効にした項目からデータ連携できるようになります。今回はAzure DevOpsとGitHubを有効にします。
Manage
をクリックしてOAuth認証をします。接続はOKRごとに作っていく必要があります。
Install ADO...
をクリックして認証します。
OAuthの認証を行います。Entraで認証していればSSOが可能です。
接続名はわかりやすいものにしたほうがいいでしょう。Organization Nameはhttps://dev.azure.com/organization
から選択します。配下のプロジェクトから選択してください。ほかのユーザーと共有する場合、Share connection with all users
をチェックします。
これでイニシアティブの一覧にAzure DevOpsが表示されます。
今回は直接Work ItemのIDを指定してリンクします。これでAzure DevOpsとVivaの連携ができるようになりました。
なお、リンクするとAzure BoardsのWork ItemでもこのようにViva Goalsのイニシアティブの状況が閲覧できるようになります。
OKRを作っていく
作成できるユーザーを設定していきます。この辺りはOKRの管理になるので、組織で考えてもらうことになりますが、日本の組織だとどうするかな…単にウォーターフォール的に組織の上から流していくケースが多いのかな。
OKRを作るといっても悩ましいので、Goalsにはサンプルが提供されています。Azure DevOpsのWork Itemと連携するならばProduct and Engineeringあたりを使うのがいいように思います。今回は簡単なサンプルなので、一から作ります。
タイトルがOKR的には正直微妙ですが、新しいObjectiveを作ります。例えば組織長が決めて、代理人に委任するみたいなこともできるようですね。進行状況と状態
はデータ連携していない場合、Goals内で管理することになりますが、Azure DevOpsの作業項目を使うので、最初に外部連携を設定しておく必要があります。
Objectiveを作成します。この辺はOKR全然わかっていないので、ちゃんと専門の人について勉強してください。
イニシアティブを作成して配置先や期間を設定します。12月のイベントに対して設定するから4Qはちょっと長すぎるのですが、OKRは短すぎてもだめなようなので、まぁこんな感じですね。
統合完了
連携が完了してしばらくすると、このようにAzure DevOps側のWork ItemがViva Goals側でもトラッキングできるようになります。試した範囲では1時間かそこらでは出てこなかったので、リアルタイムというわけではないようなので、気長に待ってみてください。クラウドサービスなのでまぁこんなものかな、と。
Viva Goals使ってOKR管理しているような組織は正直多くないとは思います。専用のソリューションを入れているところが多いでしょう(Success Factorsとか国内のやつとか)。後発のViva Goalsですが、さすがにMicrosoftスィートの一部だけあって、連携はよくできているように思います。OKRツールとしては知識がないので、ノーコメントです。