はじめに
TFS "15" RC2が公開されました。今回から日本語版が提供されています。まだインストーラーに一部英語が残っていますが、報告しているので正式版までには直るでしょう。
go-liveライセンスなので、本番に入れてもサポートが受けられます。今回からバックアップデータを使って、試験環境に入れるという機能がサポートされました。今までもできたのですが、異なるマシンに復元する手順は結構大変だったので、こういう機能があるとうれしいですね。
事前準備
今回からコード検索がサポートされていますが、検索にはElastic Searchを使っているので、検索機能を入れる場合、Java VMが必要になります。Java 8を入れておきましょう。Elastic Searchそのものの設定はTFSのインストール時に行われるので、気にする必要はありません。
アップグレード開始
実際にアップグレードしてみましょう。ちなみにTFS 2015 Update3からのアップグレードを行っています。サポートされているのはTFS 2012からだそうです。
アップグレードか新規かの選択です。
アップグレード対象のデータベースを選択します。必ずバックアップを取ってからやりましょう。
アップグレードテスト
ここが従来と違います。運用環境のアップグレードか、バックアップデータを使用して、異なるマシンに入れてみるアップグレードテストかを選択できます。ここではアップグレードでやってみます。
App Tierの設定
SSHを有効にしています。必要なければ特に有効にする必要はありません。仮にWindows 10 Anniversary Updateにインストールして、Bash On Windowsを有効にしている場合、SSHのポートが重複するので気を付けてください。
Webサイトの設定でhttpsなどの設定を行います。TFS 15ではhttps推奨なので設定します。ちなみにPAT(Personal Access Token)アクセスするには、httpsを構成していないと使えません。PATでのアクセスが必要になるシナリオとしてパッと思いつくものはこのくらいでしょうか。
- Windows以外のビルドエージェントを使う
- Windowsでもワークグループ環境などでいちいち同じアカウントを作りたくない
- WebHookなどでアクセスする
Active Directoryを使っている場合はエンタープライズCAを構築しておくと楽です。ワークグループ環境などで安全に渡せる場合はIISの自己証明書作成機能を使って作りましょう。
検索機能
Elastic Search関係の設定です。アカウントの設定および、どこにサービスのインストールを行うかという程度です。
レポート機能
この辺りまでは以前のバージョンと変わりません。
アップグレード実行
無事成功です。お疲れさまでした。今回は処理時間なども表示されます。
コード検索
ちょっとやってみます。
method:MainとかやればMainという名前のメソッドが検索できますね!