ニューヨークで恒例の(?)開発者関係のイベント、Connect();が開催されています。とはいえ、//buildのように一般向けに開かれたイベントではなく、特別な招待客とプレスのみのようです。セッション動画も続々と上がっていますね。
他のところはほかの人に任せて、だれもやる人がいなさそうなVSTS/TFS関係をちょっと。
TFS 2017が正式版
Visual Studio 2017は.NET Core関係のこともあってまだRCのようですが、そんなもの基本関係ないTFSは一足お先にRTMになりました。今回からちょっと変わっている点がいくつかあります。
- コード検索にElastic Search採用(つまりJava Runtime必要)
- SQL Server 2016/Windows Server 2016採用
- Project Serverとの統合廃止(3rdパーティのソフト使ってくれ)
- SharePoint 2016との統合はなし
RCまでにあった、日本語翻訳微妙なところは結構つぶされているはずですが、もしまだあったら教えてください。まだ直ってない(と思ってる)のはwebdeployを日本語OSで実行すると化ける点です。以前のTFS2015にあった、ファイルアップロードタスクの文字化けは直っているはずです。
Azureへのデプロイも結構改善されています。VSTSはおさきにまだまだ改良されているので、Updateで追従してほしいところです。大体1~2か月くらい前のVSTSと同じ感じでしょうか。
SQL Server 2016 SP1ではライセンス制限がかなり緩和されて、Enterpriseでしか使えなかった機能が多くサポートされています。TFS 2017にはSQL Server 2016 Standardが付属していますが、結構使えるようになるはずです。
後、びっくりなのがTFS 2017 Expressの機能制限が人数のみになっているようです。Expressはいない子(?)扱いで、まったく話題に触れられていませんが、入れてみた限り、機能制限はないようです。インストールも従来はSQL Server Expressを同時に入れていましたが、既存のSQL Serverインスタンスを指定できるようになっています。
もちろん、SQL Serverのライセンスは付属しないので、無料で使うならば以下の状態になるようです。
- 5人まで使用可能(6人以上はTFS CALかAzureで購入)
- SQL Server Expressで10GBまでのリポジトリ
簡単に使うならばVSTSのほうが圧倒的に上ですが、小規模な範囲かつオンプレミスでSQL Serverのライセンスをすでに持っていればSubversion + Trac/Redmine以外の選択肢になると思います。
VSTSへのデータ移行が公開
また後で翻訳&紹介しますが、TFSからVSTSへのデータ移行ツールがプレビュー公開されました。長い間望まれており、サードパーティのソフトもあったくらいです。
ツールはこちらから。
TFS 2015 Update3かもしくはTFS 2017のみ対象のようです。アップグレードパス(例えばTFS 2005だと一度TFS 2010を経由する)なんかも書かれているので、ドキュメントは見たほうがいいでしょう。
VSTSのリリースとパッケージが正式版
あれ、まだだったんだ?と思うような感じですが、両方とも正式版になりました。
- npmパッケージマネージャーのサポート
- 課金の開始(5人までは無料)。VS Enterprise持っていれば含まれる
今後の拡張も続くようです。忘れていたことがあれば追記します。