kkamegawa's weblog

Visual Studio,TFS,ALM,VSTS,DevOps関係のことについていろいろと書いていきます。Google Analyticsで解析を行っています

ALGYANでAzure DevOpsとGitHubのお話してきました

algyan.connpass.com

お誘いをいただいて、エッジ関係を扱うコミュニティALGYANで「どっちを選ぶ?Azure DevOpsとGitHub」というお題でお話してきました。資料はこちらで公開しています。

speakerdeck.com

Twitterからいただいた質問でYouTubeの最後でも触れたのですが、「じゃあ最初はどっち使えばいいの?」ということです。個人的にはエンジニアの学習として始めるならGitHubをお勧めしています。

  • Azure DevOpsは初期設定が結構大変(GitHub Enterprise Cloud相当の設定をしないといけない)
  • GitHubはシンプルにまとまっているので、リポジトリ一つから始めるときはやりやすい
  • IdPとしても使えるところが多いGitHubアカウントを持っておいて損はない
  • GitHubは標準的な地位にいるので、基礎教養として

ただ、お仕事で使うとなると話はちょっと変わってきて、開発者向けの機能以外でも気にしなければいけないところはいっぱいあって、そこからGitHub Enterprise(Cloud / Server) とかAzure DevOps (Service / Server)とか、GitLabとかBitbucketとか選択していくことになるのかなと思います。

〇×表ではないのですが、譲れるところ、機能はないけど、外付けで何とかできそうなところ、そういったあたりで判断していただければいいんじゃないのかなと思います。

ある程度の集団になって、コードは見なくてもいい人が多くて、複数レポジトリを扱って、横断的にみて、Azure ADでセキュリティ管理しているならAzure DevOps便利だと思うんですけどね。

実は私もGitHubへ将来的に統合されると思っていたのですが、Igniteの発表で「エンタープライズからのクレーム大きかったんだな」と思いました😅。確かにAdvanced SecurityがあるというのはGitHubの大きな利点で、ほしいなぁと思っていたのです。

Azure DevOps 2022/10/11の更新

先週更新があったばかりなのにもうSprint 211が公開されました。リリースノートの私的翻訳をここで公開します。オリジナルはこちらからご覧ください。

learn.microsoft.com

今回はMarketplaceへpublishする際のPATの仕様変更、Boardsでタスクをフィルタリングしても親子関係を表示したままにする、Azure PipelinesエージェントでようやくgMSA(Group Managed Service Accounts)をサポートあたりです。gMSAサポートは本当に長い間待っていました。まだパイプラインエージェントだけですが、オンプレミスのAzure DevOps Server本体でもサポートしてほしいですね。WebとSQL Serverを分離するときに便利なのです。

フィルタリングされた結果がフラットリストのみだったのは地味に使いづらかったので助かります。プレビュー機能を有効にする必要がありますのでご注意ください。

ではまた三週間後。

translate to Japanese to Azure DevOps release not…

Azureサポート活用のすゝめ

Igniteの会場ではExpert connectionというプログラムを実施しており、来場者は自由に対面でご質問できるコーナーが用意されています。もちろんメンバーでカバーできる領域には限界があるので*1、専門以外でも知っている範囲でということで聞いていたのですが、Azure ADとオンプレミスのトラブルで悩まれている方が何人かお見えになりました。

質問内容についてはそれぞれいろいろなお悩みがあるということでここには書かないですが、いずれの方も「サポートには問い合わせしていない」という点が共通しており、非常に驚きました。オンプレミスとセットで問題を解決するとなると、ユニファイド/プレミアサポートが必要になりおいそれと、というのはわかります。

ただ、Azure ADで完結するあるいはオンプレミス側は自分たちで何とかするからAzure側でどう対応すればいいのかとか、性能問題になるとAzure側のサポートに聞いていただくのが一番確実です。

  • 公開情報をもとに回答してくれるだけだから
  • この問題答えてくれないのではないか

というご心配があるのはわかりますが、クラウドの中で起こっていることはやはりサポートにしかわからないので、特に性能問題で起きるような場合であれば回避方法であるとか、より適切な方法を教えてくれるかもしれません。いずれにせよ聞いてみないとわからないのです。

AWSでも同じで「サポートに聞くのが早いのに」と思ってもまず社内で聞いてみようとする人がいます。もちろん手が空いているとか、知っていたら答えることもありますが、並行して聞くのがいいですよ。少なくともDeveloperくらいには入っておいて損はないと思います。

azure.microsoft.com

Microsoft 365とセットになっているAzure ADではMicrosoft 365ポータルからになります。こちらはMicrosoft 365で完結するような問題であればAzureサポートはいらないはずです。状況にもよりますが、とりあえず聞いてみて「この契約がないと」と言われてから考えればいいでしょう。

www.microsoft.com

*1:というか、会場歩いている友人知人のほうが詳しいんじゃないかと思うような内容がいくつかあって、まじ呼んできたかった…

Azure DevOps 2022/10/4の更新

Azure DevOps Sprint 210リリースノートの翻訳を行いました。オリジナルはこちらからご覧ください。

learn.microsoft.com

ちょっと前まで気づかなかったのですが、gistもGitHub CLIで登録できるんですね。最初にCLIができたときはなかったような記憶があるのですが…と思ったら2.10で追加されたのですね。

github.com

今までgist登録するのREST APIか手動しかなかったので大変助かります。CIしようかな。

gh gist create -f 2022-Oct-4-Azure-DevOps-jajp.md -p -d "translate to Japanese to Azure DevOps release notes(unofficial) from https://learn.microsoft.com/en-us/azure/devops/release-notes/2022/sprint-210-update?WT.mc_id=DOP-MVP-4039781" 2022-Oct-4-Azure-DevOps-jajp.md

今までREST APIのPATの権限がわりと広かったのですが、細かく制御できるようになったそうです。今までフルスコープでとっていた場合、権限を狭めて作り直してください。

Windows PowerShellで実行されるタスクの性能向上したはの助かりますね。Node 16のタスクランナーをサポート開始することになりました。Node 10はEOLになるので、アナウンスに気を付けてください。

同様にエージェントが⁠.NET Core 3.1から⁠.NET 6でビルドしてリリースされるため、CentOS 6, RHEL 6, Fedora 29-33, Mint 17-18がサポート中止になるので、これらをエージェントで使っている場合気を付けてください。具体的なリリース日程は後日だそうです。というかまだ⁠.NET Core 3.1だったんですね…。

ではまた三週間後。

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