kkamegawa's weblog

Visual Studio,TFS,ALM,VSTS,DevOps関係のことについていろいろと書いていきます。Google Analyticsで解析を行っています

Azure DevOpsの所有者をAzure ADからMSアカウントに変更する

逆はよく聞くし、お勧めなんですが。

ちょっと事情でAzure DevOpsのorganizationの一つを組織アカウント(Azure AD)ベースで動いていたものから、MSアカウントへ移行しなくてはならなくなりました。本来作れない組織アカウントと同名のMSアカウントを持っているので、この二つの間で移管したいのです。

docs.microsoft.com

Azure ADへ行く場合も、離脱する場合もこんな手順です。

  1. Azure ADにゲストでMSアカウントを追加する
  2. 移管したいアカウントをownerにする。
  3. ownerアカウント以外を全部削除する
  4. ドメインに接続(離脱の場合は切断)する
  5. 移管先のアカウントを所有者にして、移管元アカウントを削除する
  6. Azure ADのゲストから削除する

これには二つネックになる点があります。

  1. Azure ADへのゲスト追加が認めてもらえる
  2. MSアカウントと組織アカウントが異なる名前になっている

私の場合1も2も満たしていないので、Azureのサポートに泣きつきました。Visual Studioサブスクリプション特典作っているので、サポートもDeveloperですが契約できます。サポートから提案されたのは以下の方法です。

  1. 組織アカウントと同名ではない別MSアカウントをサポートに連絡する
  2. サポートがAzure ADから離脱&別MSアカウントをownerにする
  3. 完了後連絡があるので、別MSアカウントから組織アカウントと同じアドレスのMSアカウントへ移管する。

で、今は上の2まで終わっていて、3の連絡を待っているところです。大体1-2日かかるといってました。あまりこんなことする人いないと思いますが、困ったらサポートに連絡してみるといいと思います。

10/29追記
終わりました。無事移管されて、MSアカウント側の同じメールアドレスがOwnerになっています。ぱっと見、不具合もなさそうです。同じようにMSアカウント側に移管したAzureサブスクリプションも見えています。

Project Mocaを試してみる

ちょっと前、Outlook Spacesという名前でチラ見せされていたサービスがProject Mocaという名前になってプレビューになったようです。Microsoft 365でなおかつプレビュー機能を有効にしてください。

docs.microsoft.com

docs.microsoft.com

Exchange OnlineにPowerShellで接続して、Set-OwaMailboxPolicyを実行します。

Set-OwaMailboxPolicy -ProjectMocaEnabled $True

これで72時間くらい放置しておけばテナントで有効になるそうです(もっとかかった気もします)。macOS用Outlookでプレビュー版のUIを有効にしていればナビゲーションのところにMocaのショートカットが追加されます。Windows版では出てきません。

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Web版Outlookでアクセスするとスタート画面が出てきます。メール、カレンダー、ToDo、OneNoteすべての情報が一つのスクリーンで集約されるということなのでしょう。

将来的にはPlanner, ToDoも全部こちらに行くんじゃないかなと思わせるようなデザインです。

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用意されているテンプレートからプロジェクト計画を選択してみます。

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プロジェクトの名前、キーワード、コラボレーションするユーザーを選択してスペース(前の名残ですかね)を開始。

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中身はPlannerと同じように見えますが、UIは付箋タイプですね。

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タスクの種類ごとに色を付けられるようです。色で分かりやすくできますね。

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マイルストーン毎に期限を付けられます。バケットに移動とかPlannerっぽい。

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ここで書いたメモはSticky Noteに入るそうです。タスクも作成するとリストが作られて、ToDoに入ります。

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こんな感じですね。

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メモや進行中のタスクをこんな感じで貼り付けできます。

PlannerはどうしてもTeamsというか、M365グループやSharePointに紐づいて同一のグループ内で作業するためのもの、という感じが強かったですね。なので、特定の期間集中してやる臨時チームで動く場合ちょっと使いづらかったなぁと思うことがありました。

M365グループはどうしてもテナント上限(緩和申請できますが、そんな申請してくれる組織ばかりじゃないので)のことを気にしないといけなかったので、及び腰でしたけど、グループ作るまでもないかなという作業にはとても便利そうです。

Microsoft 365は今まで個別のサービスそれぞれアプリで進化していたという感じでしたけど、それぞれのサービスが連携しやすくリストラクチャリングされて、こういうビューを作りやすくなってきたのかなという印象です。

Devblogラジオ第二回完全版公開しました

YouTubeライブの承認が下りて、テストもして大丈夫だと思ったら、一緒にしゃべっている松村さんの音声が入っていなかったというね…すいません。

我々はTeamsでしゃべっていて、そちらの録画ではもちろん問題なかったので、Teamsの録画を編集して完全版としてこちらに公開しています。


Devblogラジオ第二回(完全版)

もうすぐ .NET 5正式版公開ですね。RC2をネタに二人でしゃべっています。足利さんは体調不良ということでお休みでした。お大事に。

GitHub Codespaces for Visual Studioを試す

visualstudio.microsoft.com

GitHub Codespaces for Visual Studio Codeは多く使われていると思いますが、Visual Studio版もEarly Accessが開始されています。申し込んでいたのですが、ようやく順番が回ってきたので、試してみました。Visual Studo Code版はブラウザーだけで使えることが売りですが、Visual Studio版はローカルにVisual Studioのインストールが必須です。

  • Visual Studio 2019 16.8 Previewが必要
  • Visual Studioのプレビュー機能からCodespacesの有効化が必要

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VS2019 Preview(16.8 Preview)を起動するときにコードスペースに接続という項目があります。これを使うのは、環境プレビュー機能GitHub Codespacesに接続するをチェックしておきます。

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Codespaces以外にも多くのプレビューがあるので、チェックするといいでしょう。

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コードスペースに接続をクリックすると、このような画面になります。GitHubにサインインをクリックすると、認証画面が表示されます。

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これだけの権限を使いますという表示が出ます。Authorize GitHubをクリックして承認します。このときパスワードは聞かれますが、多要素認証していてもコード入れさせられないんですね。

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認可完了後、接続するレポジトリー、インスタンスの種類、アイドルタイムアウト(最大2時間)の設定ができます。

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インスタンスタイプは4core/8GB RAM, 8core/16GB RAMのどちらかのようです。これ多分Windowsコンテナーなんでしょうかね。サーバーでのフォルダーはc:\workspaces\配下に該当のレポジトリー名を新規フォルダーで作っているようです。

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リモートなので、最初にgitのメールアドレスと名前を登録します。多分ずっと保持されるとは思います…多分(まだ再起動してない)。

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作ったとき思ったのですが、VS code版に比べて最初に作るのがだいぶ早いような?接続されると、タイトルバーのところでリモートであることがわかります。

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それ以外は全く変わらないようで、ぱっと見わからないですね。

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デバッグ実行もできます。通信しているというようなストレスもあまり感じないですね。LiveShare的な通信しているのでしょうか。ローカルとあまり変わらないです。

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右クリックメニューに関してはだいぶ違いますね。すっかり簡素ですし、拡張機能の類は使えないようです。

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リモートで動いているので、デバッグのプロセスIDはローカルに存在していません。デバッグコンソールもローカルに出ていないので、GUIアプリのデバッグや特権が必要なアプリの開発はちょっと厳しいですね。

中がどうなっているか(多分コンテナーなのでしょうけど)わからないですが、今後としては、せめてリモートデスクトップでデバッグ中のGUIをクライアントに飛ばすってのは欲しいところですね。

ぱっと見、Codespacesが実行されているサーバーのコンソールにアクセスする方法やWinodwsフォルダーをみる方法は見つからなかったけど、何か見つけたら報告してみたい。

実行するサーバーが4core/8GB RAM, 8core/16GB RAMとなかなかリッチ(Aインスタンスかな?)なので、正式版になった後の料金が気になるところです。セルフホスト版もあるといいなぁ。