WSL = Windows Subsystem for Linux。いわゆるBash on Windowsです。
ちょっと時間が取れたので試してみました…と書こうとしたら、Insider Preview 16278が公開されるというタイミングの悪いものになってます。検証は16267でやってます。
バージョンの更新
- 今のところISOメディアでのみの提供のようです。
- 前バージョンのプレビューからアップグレードはできますが、「何も引き継がない」というオプションしか選べません(16278も同じ)。
- なので、インストールごとにWSLの環境も構築しなおしです。Server Coreとはいえ、自動化しないと結構やってられなさそう。
WSLのインストール
現在OpenSUSE, Ubuntu, SLESと提供されています。Windows 10と違って、ストア経由ではなく、直接ダウンロード用のURLからappx(!)パッケージをダウンロード、PowerShellのexpand-archiveコマンドレットで展開します。なので、好きなフォルダに展開、インストールができます。
PowerShell Invoke-WebRequest -Uri https://aka.ms/wsl-ubuntu-1604 -OutFile ~/Ubuntu.zip -UseBasicParsing Expand-Archive ~/Ubuntu.zip c:\distro\Ubuntu
exeファイルが一つあるので、そのまま実行すればOK。
複数インストール
SLES, Ubuntu, OpenSUSEの同時インストールもできます。もちろんフォルダはわけてね。
Windowsのコマンドプロンプトからbash.exeを実行すると、WSLが起動します。この時の使われるディストロは最初にインストールしたものが使われるようです。
二番目以降にインストールしたディストロを起動したい場合、明示的にフォルダに移動してからubuntu.exeなどのセットアップに使ったexeを実行します。
消した場合
二番目以降にインストールしたディストロを消すのはいいのですが、最初にインストールしたディストロのインストールフォルダを消した場合、bash.exeではWSLが起動しなくなります。
一度WSLを消してから再度入れ直すのがよさそうです。
PowerShell disable-WindowsOptionalFeature -FeatureName Microsoft-Windows-Subsystem-Linux
コメント欄で教えていただきました。消さなくても
ubuntu.exe /clean
か
wslconfig /u
コマンドで登録の解除をすればいいそうです。
lxrunコマンド
Windows 10ではlxrun /uninstallでBash on Windowsの削除ができましたが、Windows Serverでは実行しても無意味なコマンドのようです。
lxrun /uninstall しても、bash.exeで最初のディストロが起動します。OS再起動しても問題ありません。