SQL Serverセットアップ時にサーバーの照合順序を決めますが、TFSをインストールする場合、選択できるサーバー照合順序には制限があります。
- アクセントを区別する(_AS)
- 大文字小文字を区別してはならない(_CI)
- バイナリ(BIN)および、バイナリ照合順序(BIN2)を指定してはならない
でも、ここには書かれていないもう一つ制約事項があります。
- 補助文字(_SC)を使用してはならない。
いわゆるサロゲートペアの文字ですね。これをシステムデータベースの照合順序に指定していると、TFSのセットアップに失敗します(フィードバック済み)。
SQL Server v.Nextでは_VSSという照合順序もついかされるそうですが、こちらもおそらくサポートされないのではないかなと思います。SQL Serverをインストールする場合、気を付けてください。
もしも_SCつきでインストールしてしまった場合、サーバー照合順序の再構築が必要になります。これをやるとセキュリティで登録済みのアカウント、チューニングパラメータとかきれいさっぱり消えます。
SQL Server 2016ではメディアを使わなくなっただけ便利になりましたが、それでも重要な作業変更なので、気を付けてください。私もWSUSを既にインストールしていたので、ログインユーザーが消えてちょっと焦りました。
番外編として、TFSからVSTSに移行する場合、日本語の照合順序は使用しないでください。移行できません。SQL_Latin1_General_CP1_CI_AS か Latin1_General_CI_ASじゃないといけないようです。もしも将来的にVSTSへの移行とか考えている場合(とはいえ、TFSはオンプレの絶対要件があるから少ないかもしれませんが)、注意してください。