お話が前後しますが、四日目。
BoF-.NET Framework 3.5時代のプログラミングを考えよう
こみゅぷらすの面々でBoFをやってきました。Tech・EDではアプリケーションライフサイクルのセッションも多くありました。このBoFでは「カットオーバー(サービスイン)後の開発」に焦点を当てて、「維持しやすい開発ってどんなんだろう?」「.NET Framework 3.5時代にはどういうものがあるだろう」ということについてディスカッションをしました。話が発散する可能性が高かったので、最初から.NET Framework(および、Visual Studio)以外の開発に関しては除外していますが、構成管理に関してはVisual Studio以外のものもOKとしています。会社によっては予算の都合もあるしね。
よくネット上の意見で見かけるキーワードをちりばめて書いたら、予想通りというか、紛糾。無意識というか、かなり意識していましたが、てんぱってしまいました。軽妙な切り返しをするにはまだまだBoFの経験と自分の考えの確立が足りません。とはいえ、いろんな話が聞けて面白かったです。
BoFの最中に書いていた、「属人制を排除する?」*1ということですが、「仮定の技術レベルの人を定義してしまったのではそれこそ『属人』ではないか?」という意見がありました。
その時点はてんぱっていて、いい受け答えができなかったのですが、私はそうとは思いません。日本語を例にとってみれば世代や属する集団である程度差はあるものの、基本的に集団の中では意思の疎通をやっています。
小難しい言葉を使う人には「何その言葉?」と聞きますし、わからない人には平易な言葉に言い換えることもやっています。オフショア開発時、いわゆるブリッジSEという人も相手の言葉や、共通の言葉を作ってやっています。こういう配慮が(大規模)開発時でもできるといいなと考えています。
「コンポーネントにして、インターフェースだけがっちり決めて、中身はお任せ」という話もありましたが、じゃあ「更新の機能作るね」といわれて、中身がかなり別の意味で芸術的なコードというのもよくあります。データベースへアクセスする場合、ちゃんと用意されているテーブルを使わず、俺様テーブルを参照して、ユーザーに迷惑かけるという話もあります。それは仕様書が悪いんじゃないか?といわれるかもしれませんが…。
最近私が他の人にやってもらっているのはこのインターフェースの話に近いです。
これならば、まぁある程度自分でコントロールできるし、中身を理解するのも時間がかからないことはない…はずです。たぶん、いやきっと。ひとつお願いしているので、それがどうなっているのか、もうちょっと定期的にソースもらって監視したいんだけどなぁ。
Oracle経験者に向けたSQL Server 2008
小ぶりなシアターセッションだったけど、面白かったです。たぶんこれが一番ヒット。Oracleでよくあるのは「RACが使えるから、後からスケールアウトできるよね」という話です。公演者によると、「確かにSQL ServerにはRACのようなものはない。だけど、私が知っているRACのノードを追加したのは一例だけ」だそうで。実際は非公開のものもあるのかもしれませんから、額面どおりに受け取ることはできませんが。そういえばAmazonってRAC使ってなかったでしたっけ。WinFormからWPFへプレミアムデモ
WPFとWindows Formの機能的な差分を紹介しながら、WPFが開発者を楽にするよというデモ。作りこまれたデモはがんばっているなぁの一言。派手なものは控えめにしていたけれど、これは実用性とPDC直前で出せるものがないという、今年のTech・EDに共通したものだったでしょうかね。SQL Server 2008とIE8 Beta2くらいでしょうか。*1:疑問系で書いているように、私がよく見かける意見のひとつとしてあげてみました