kkamegawa's weblog

Visual Studio,TFS,ALM,VSTS,DevOps関係のことについていろいろと書いていきます。Google Analyticsで解析を行っています

Power BIの新しいVisual Studio Team Servicesコネクタを試す

powerbi.microsoft.com

Power BIの1月新機能で、新しいVSTSのコネクタがリリースされPower BI Desktopからアクセスできるようになりました。まだ超初期版で、特定の人しかアクセスできません。

Office 365の管理者などは無関係で、MS側で制御しています(具体的にはVSTS側のAPIエンドポイント側で制御しているようです)。まだほとんど何もできませんが、試してみましょう。

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コネクタにVisual Studio Team Services(ベータ)があるので、ここを選びます。

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アカウント(visualstudio.comの前の部分)とProject nameを指定します。Area pathはVSTS側に作っているArea pathが該当します。小さいプロジェクトであれば全部選んでも構わないでしょう。大きいチームになると、見たいものだけ選びましょう。

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まだデータセットが直近30日の作業項目と、今日の作業項目しかありません…残念ですね(^^;。今後増えていってほしいです。ビルドや品質レポート、チェックインしたコードの増加数など見たいところです。

オンプレミス版のTFSの場合、TFVCではコードチャーンといって、増加したコード量の増加数が見えるのですが、Gitでは見えないんですよね(確か)。

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で、こんな風にいい感じで編集して、PowerBI.comに発行します。発行先にデフォルトのワークスペースのほかにOffice 365で作っているチームのワークスペースを選ぶことができます。チーム単位で見たい場合とかいいですね。そうなると、コネクタもVSTSのArea pathだけじゃなくて、VSTSのチーム単位で選択できるようになるとより便利かなと思います。

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当然ですが、PowerBI.com側でも見えます。ここからVSTSのダッシュボードに貼り付けてもいいでしょう。

kkamegawa.hatenablog.jp

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まだプレビューだからかわかりませんが、アップロードしただけではデータセットの自動的な更新は行われません。データセットから更新スケジュールを設定します。

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一日一度から二度程度でいいんじゃないでしょうか。朝振り返りする前に更新、夕方ごろ更新とかそんな感じで。

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面白いのはCortanaにこのデータへのアクセスを許可できます。まだ検証できてないですが(ぼっちプロジェクトだし)、明示的にオプトインすればOffice 365のCortanaがいろいろ答えてくれるでしょう、たぶん。

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もう一つ、クイック分析情報というものがあります。メニューだと「詳細情報を表示」ですね。これを使うと、おすすめの分析を表示してくれます。これをそのままダッシュボードにピンで貼り付ければわざわざ作らなくてもいいですね。結構よさそうなものがそろっています。

はやくコネクタ更新されないかなー。

Surface Keyboardを買った

シアトルで買ったSurface KeyboardをようやくThinkPad T440pにペアリングさせてみました。タッチ感はSurface Bookと同じかなと思っていたのですが、結構違いますね。Bookよりも個人的には好みかもしれません。

ただ、横幅が広いので、テンキー部分を使うか?というと、たぶん使わなさそう。この辺がBookのような高精度タッチパッドになっていればもっと違う使い道があったかもしれません。高精度タッチパッド持っているノートが少ないので、この辺キーボードと一体型になってほしいですね。

Surface キーボード

Surface キーボード

Surface マウス

Surface マウス

Visual Studio Team Services 2017/1/5の更新

お久しぶりのVSTSのリリースがありました。もう少し先だと思っていましたが、早かったですね。今回はSprint 110を飛ばして、111と一緒にリリースされているので、内容も盛りだくさんです。オリジナルはこちらから。

www.visualstudio.com

新しいプロジェクトページは情報が集約されて、とてもつかいやすくなったと思います。いつでも戻せるので(将来的にはこちらに移行するのでしょうが)、試してみてください。ほとんどの機能にお気に入りがついて、Favoritesでまとめて見えるようになったのは助かりますね。積極的につけていくといいでしょう。

一つだけ使いにくくなったかなと思うのは、Hosted Build/Load Testの使用時間がわからなくなることです。今まではアカウントホームページで見えていたのですが、プロジェクトページを有効にしてしまうと見えなくなるので、ちょっと困る。フィードバックはしています。

TFS 2010を最後に廃止されていたテスト影響分析(変更のあったテストのみ自動的に実施する)も戻ってきました。通常は全テストすればいいのですが、どうしても間に合わない時というものもあります。そういう時に便利かなと思います。

ではまた三週間後!

translate to Japanese to VSTS release notes from h ...

VSTS/TFSで長期間にわたる保守業務をタスク管理する

はじめに

VSTSやTFSで作業管理する場合、ちょっと悩ましいのが定期的に発生するような「長期間にわたる定常業務」をどうやって管理するか、という話があります。私も部門で入れようとして、この辺どうしようかなぁと試行錯誤しました。Epicを作るとかでもいいのですが、それも何か違う。

ある人から聞いた話では「1時間絵の練習をする」とか「チュートリアルをやる」などをタスクにしているそうです。具体的に「xxまで完成させる」ではなく、あくまでもタイムボックスでタスクにする。

こうすると、進捗のいかんではなく、やったかやってないかだけですが、比較的心理的に軽くなります。またバーンダウンもやればいい感じで出るので、モチベーションにもつながりますね。

具体例

  1. 計画されたタスクはFeatureやSprint backlogとして作る
  2. 計画されてないタスクをまとめるSprint backlogを作り、Sprint毎の日付で一つのタスクにする。完全に異なるタスクであれば、別のタスクにする

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doingとdoneに分割して、WIPを制限しています。

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定期的に発生するとわかっている作業はそれだけでバックログにします。このバックログはスプリント期間が終了すればcloseします。複数の担当者がそれぞれ定期的な作業を持っている場合は個人単位でバックログにすればいいでしょう。

このような保守業務のバックログはSwimlanesで分割してしまえば計画された作業と区別できるので便利です。

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バックログ内の作業は日単位でタスクにしてしまいます。あらかじめわかっているので、最初に全部作っておけばいいでしょう。ちゃんと時間を登録しておけば作業時間としても可視化できますね。

プロセステンプレートで対応する

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余裕があればプロセステンプレートを修正して、Taskに「保守作業」というフィールドを追加して、Booleanを設定します。

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こうすると、タスク画面に保守作業かどうかのフラグが表示されます。こういうフラグを用意しておけばクエリエディタで、残っている保守作業や、保守作業の作業量を集計することもできるので、便利です。

ここまでやりたくない、という場合、Taskのタグで「保守作業」とか設定しておけばいいでしょう。タグもクエリで検索できますので。ただし、みんなにいちいち作ってもらう運用だと絶対忘れるので、REST APIでスプリントの最初に作っておくとか、毎日バッチなどで自動的に作るといいですね。

関連拡張機能

marketplace.visualstudio.com

定期的な保守ではないですが、拡張機能のTeam Calendarでチーム内のイベントをカレンダー形式で管理できます。特定のイベントがあるとかの管理に便利そうですね。