kkamegawa's weblog

Visual Studio,TFS,ALM,VSTS,DevOps関係のことについていろいろと書いていきます。Google Analyticsで解析を行っています

デブサミ関西2015でWindows10時代のクロスプラットフォーム開発について話してきました

event.shoeisha.jp

当初予定されていた青柳さんが急遽ご都合が悪くなったということで、三日前(笑)にお話が来て、代理でお話させていただきました。準備はしていったつもりだったのですが、色々グダグダになって当日お越しいただいた方には申し訳なかったです。言い訳は色いろあるのですが…。

Windows 10時代のクロスプラットフォーム開発ということで、実際に使えるApache Cordova,Xamarin,Windows Bridges for [iOS/Classic Apps/Android/Web Apps]についてお話といくつかデモをさせていただきました。

Windows Bridge for iOSに関してはいくつかAppleのサイトから「これは行けるんじゃないか」というサンプルをダウンロードしてコンパイルしてみたのですが、ヘッダが足りなくてビルドできないってものがほとんどでした。あと、お話はしなかったのですが、現時点においてBridge for iOSでは以下の手順でVisual Studio生成します。

付属のvsimporterでXcodeプロジェクトのフォルダを指定する オプションでWindows Phoneを指定することもできるが、既定ではWindows 10アプリケーションのみつくられます。

生成されたソリューションファイルはBridgeアプリのライブラリが相対パスで記録されるんですね。これだとブリッジライブラリをまるごとソース管理に入れないと厳しそうです。もっとも今でもライブラリは日進月歩なので、そうした方がいいのかもしれません。

あまりお話しないネタで色々苦労しましたけど、下調べは私も知らないことが多くて、楽しかったです。また呼んでいただければどこかでお目にかかりましょう!

C# 本が続々出版

奇しくもというか、8月25日、26日のあたりでC#本が続々出版されるんですね。Amazonの書籍紹介を見ると、どれも出版社が異なる割に、内容がかぶっていないようで、どれか一つ、という状況でもないようです。

C# 6 実践的プログラミング[入門]講座

C# 6 実践的プログラミング[入門]講座

川俣さんの本は今まで蓄積した資産をどうやって最新のモバイルやWeb、UWPアプリに移行させるか、資産活用に焦点を当てているようですね。SIerではVB.NETって所も多いのでしょうが、基本的な考えは変わらないはずなので、C#に依存せず読めるのかもしれません。

www.amazon.co.jp

名刺管理サービスで有名なSanSanさんのメンバーと「C#で検索しろ」で有名な(?)岩永さん、WINGSプロジェクトの山田さんなどのC#の現在過去未来とチーム開発を紹介する本のようです。SanSanで実際にどんな運用しているのか一端が紹介されるのでしょうか。

基礎からわかる C#

基礎からわかる C#

西村さんの本は本当にC#を初めて触る人向けのようですね。

必要な本を用途に応じて選択して購入すれば良さそうです。

Windows 10に.NET Framework 3.5を追加する

ちょっと困ったので。Windows 10に.NET Framework 3.5を追加する場合、コントロールパネルの「Windowsの機能の有効化または無効化」で追加することができます。

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しかし、一部の機能はこれで追加することができません。具体的には.NET 3.5が該当します。Windows Updateで追加できるのですが、どうもWSUS環境では追加できないようです。WSUSに接続していない環境では問題なくWindows updateからインストールできました。

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どうするかといえば、Windows 8の時とやり方は全く同じです。Windows 10のISOイメージを用意して、「管理者として実行」したコマンドプロンプトからdismコマンドを実行します。

kkamegawa.hatenablog.jp

Windows 8の\sources\sxsフォルダには山ほどファイルがあってコピーするのもあれでしたが、Windows 10では.NET 3.5のcabファイル一つだけなので、コピーも簡単で楽ですね。

Visual Studio 2015 RTM

blogs.msdn.com

ようやくVisual Studio 2015も正式版です。ただ、Universal Applicationに関してはSDKがもう少し先になるようですね。Windows 10ユニバーサルアプリケーションを作りたい人はもう少しRCで我慢でしょうか?

TFS2015も品質向上のため、現時点では公開されていません。RC2が正式版のVisual Studio 2015に対応するそうなので、組み合わせてみてください。新しいビルドシステムとかいろいろ使いではあります。

ついでといっては何ですが、Visual Studio 2013 Update 5も公開されています。Update4が昨年11月でしたから、少しかかりましたね。VS2015と同期取るためでしょう。

Visual Studio 2015 and Visual Studio 2013 Update 5 Released - The Visual Studio Blog - Site Home - MSDN Blogs

まだ2015を入れていない人はVS 2013のUpdate 5を当ててから入れたほうがいいんじゃないかなと思います。もう2013いらないという人はアンインストールでもOK。もちろん2015と2013は共存できます。

TFS2015/VS Onlineにアクセスしたい、という人はVS 2013 Update 5当てておいたほうがいいです。

RCからの変更点も多いです。

Source now available for GDB/LLDB debug engine - Visual C++ Team Blog - Site Home - MSDN Blogs

gdb,lldb,clrdbgのデバッグをVisual Studio内で可能にするデバッガ拡張機能MIEngineのソースコードが公開される時代なんですね。

github.com

完全なリリースノートはこちらを見てください。

Visual Studio 2015 RTM | Release Notes

UltimateとPremiumが統合されてEnterpriseになって(価格はPremiumとあまり変わらないはず)、ProfessionalでもCodeLensが使えるようになってかなり便利になったVisual Studio。ソリューションファイルの互換性も結構あるので(EntityFrameworkのように古いものに対応してないとか、IIS ExpressとWeb開発サーバとかいろいろあるけど)、MSDNなどでサブスクリプションを持っている人は一度試してみてください。

早晩Azureにイメージも公開されるでしょう(英語版だけなので、日本語化は必要でしょうけど)。