
- 作者: トム佐藤
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2009/01
- メディア: 新書
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開発者のみなさまのために
私がWindowsに関わったのはWindows 3.0Aからですね。2.11は大学にあったのですが、PC-9801ではまともに動くようなものではありませんでした。今XPに比べてVistaが重いといわれていますが、あんな比ではなかった位重かったといえばわかりやすいでしょうか。
社会人になってからWindows 3.0Aと本格的に関わりだして、ある意味びっくりしたのは公開情報の多さでした。当時右も左もほとんどわからない状態でプログラミングWindowsとSDKに添付されるサンプルで、UNIXではメーカーのマニュアルと添付されているプログラムのソースでしたが、特にアップデートされることもなく、そのままでした。まぁUNIXはある意味止まっているOSだったので、それでよかったのでしょう(止まっていることが悪いということではありません。念のため)。
最初というか、半分くらいMSXが失敗した理由の一つについて体験から語られています。当時、日本ではNECが出さなかったことが大きな原因かと思っていましたが、こういうマーケティングでもしっぱしいていたのですね。
日本企業ではマーケティングは一部門の単なる会社員って印象しか受けないのですが、世界標準を作るためにはこのような努力のおかげもあると納得した一冊です。