業務システム開発モダナイゼーションガイド 非効率な日本のSIを変革する実践的ベストプラクティス
- 作者: 赤間信幸
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2018/02/16
- メディア: 単行本
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いわゆる赤間本の10冊目ですね。本の内容は一言で言えば、この「変わらない開発現場」シリーズで書かれたり、セッションで話された、あるいは話されていない話をぎゅっと詰めたものです。
『変わらない開発現場』シリーズ 情報ポインタ一覧 – とあるコンサルタントのつぶやき
ご縁があって、レビューさせていただきました。314ページですが、開発に必要な基本的な情報は入っていると思います。
開発は今大きく変わってきています。変革についていくのものいいし、ついていかないという選択をしてもいいでしょう。別に全部が全部変わらなければならないことはないと思います。30年前から全く変わらないシステムを延々と保守し続けるのがミッションであれば、特に必要ないでしょう。
でも、現実はそうも言ってられなくて、自分のところだけで開発に使うものを全部揃えるという時代はとうに過ぎ去りました。外部のエコシステムを使って開発する場合、いやでもその流儀というか、やり方に則っていく必要があります。
そういう開発の近代化を実施するためには考え方を変える、先達のやり方を学ぶ必要があります。まさにこの本の表紙のように「なんでそんな斧で木を切っているんだい?」「斧を研ぐ暇なんかないよ」という状態に陥っているところも少なくないと思います。
まとまって考える暇なんかないけど、手っ取り早く短い時間で今時の開発方法論を知りたいなぁ、という方にはうってつけの本になっていると思います。
MSコンサルの赤間さんが書かれたということもあって、基本はVisual Studio Team Services(VSTS)とASP.NET/Azureを使っていますが、どんなツールを使おうが、基本は変わりません。
ただ、そうは言っても、ある程度VSTSを使ってないとこの本で想定しているVSTSの使い方のイメージが湧きにくいのも事実だと思います。
このブログで業務システムモダナイゼーションガイドに出ている例をどうやってVSTSでやっていくのかという点をご紹介してみようと思います。