Licensing and packaging changes for TFS 2015
まだRC2のTFS 2015ですが、TFS 2015からライセンスの変更が行われます。結構大きい話(よいほうに)なので、さっくり意訳。MSの人がちゃんとしたのやってくれるでしょう、たぶん。
TFS CALの変更
TFS CALは今までは標準に分類されるユーザーでした。MSDNとか買わなくても最低限のことができるので、まぁよかったのですが、「おいしい」機能の大部分はMSDN Premium以上の人しか使えませんでした。TFS 2015では多くの機能をTFS CALの人にも開放します。
アジャイルプランニング。バックログ管理とか、メンバーの負荷状況とかがWebでアクセスできるようになります。階層型バックログも使えます。TFS 2013 Update4でステークホルダーライセンスでCALなしでもバックログにアクセスできるようにしましたが、この置き換えではありません。
チャートの編集。プロジェクトのWebポータルに特定のチャートを貼り付けることができます。
チームルーム(日単位のTwitterみたいなもの)が使えます。
テストハブが使えるようになります。Webだけでテストケース管理ができるようになります。
Test Professionalサブスクリプション
VS OnlineのBasic(5人まで無料のやつ)と、TFS CALの人はTFS 2015とVS OnlineではWebでのテスト機能が使えるようになりました。
Test Professionalライセンスを持っている人はこれに限らず、すべてのテスト機能が使えます。
また、VS OnlineのAdvancedライセンスを持っている人は、$60/月でTest Professionalサブスクリプションに付属するソフトが使えるようになります。
なので、VS Online Advancedの人はWebだけではなくて、Test Managerも使えるようになるということですね。
Team Explorer
今まで非開発者向けにTeam ExplorerのGUIのみってのを提供していたけど、2015以降は提供しなくなるそうです。その代り、Webだけで完結できるように頑張るそうです。実際、今かなりのことがWebでできますね。Lab Managemnetとテスト関係の高度な機能くらいでしょうか。
今後提供するTFS 2015 Update1ではOffice統合のインストーラーの改良を行うようです。
ストーリーボード
Premium以上とTest ProfessionalにはPowerPointベースでGUIのラフスケッチを作ることのできるストーリーボードという機能が提供されていました。
この制限を撤廃して、無償で配布するそうです。VS 2015 Communityには同梱しているそうです。で、この辺も含めてOffice統合のインストーラーをTFS 2015 Update1で提供したい、とのことですね。
TFSのインストーラーに統合するくらいですから、チーム内で資料のパーツ共有がやりやすくなるのでしょう。今まではファイル共有で置くくらいでしたから…。
TFSに関係するその他の変更
- CodeLensがProfessionalエディション以上に提供
- コードレビュー機能もVS Community/Professional以上のエディションで提供
- 担当作業項目(My Work)もPremium以上からProfessional以上に変更。
担当作業項目というのは、レビューリクエストが来たときに現在の作業をシェルブに保存して、別の作業を継続する、という機能のことです。
@ITの記事で使い方を紹介しているので、みてください。