kkamegawa's weblog

Visual Studio,TFS,ALM,VSTS,DevOps関係のことについていろいろと書いていきます。Google Analyticsで解析を行っています

2022年振り返り

今年は実家の手伝いなどはあるものの、のんびりした年末を過ごしています。あと3時間弱ですね。今年から少しずつリアルイベントが復活しつつあり、遠方の人間にはつらいものの、リアルならではのいいところもあるのでどちらも痛しかゆしです。

Developer Days 2022

msdevjp.connpass.com

思えば去年の今頃は松村さんと一緒にこのイベントに参加することになって、動画撮影と編集でつらかったです。帰省するとほとんどできないことはわかっていたので、そのあたりのスケジュールがつらかった。お互いのパートとって私がレンダリング、確認…というのを6テイクくらいやったでしょうか?動画もYouTubeに出ていますので、見てください。

www.youtube.com

セッションの裏ではたくさんの質問もいただきました。ありがとうございます。

Build

今年はSpotlight Japanという地域別セッションが用意されており、地域ごとの事情に関して語り合うというテーマが用意されていました。

mybuild.microsoft.com

GitHubやDevOpsの現場事情トークということでほかのみなさんと「GitHubやAzure DevOpはどのくらい使われているだろう」ということでリアルタイムでお話しする会となりました。30分ではやはり短いですね。この辺がヒントになってそのあとのAzure DevOpsオンラインイベントになりました。

mybuild.microsoft.com

Ignite

まさか一年で二回もTier1イベントに出るとは思いませんでした。Buildと違って、こちらはリアルとオンラインのハイブリッド。リアル会場は六本木ということで、久しぶりに上京しました。懐かしい面々にも会えたし、リアルはいいですね。オンラインだと時間と場所をワープして見えるのはオンラインのいいところではあるのですが、あとから見ようというのはちょっと辛いかもしれません。YouTubeであれば倍速で見えるので時間節約にはなりますが。

ignite.microsoft.com

そのあと、Ignite Recap 大阪で似たようなお話をさせていただきました。リアル会場ほぼ満席で、びっくりです。久しぶりのリアルイベントで集客がみんなわからないという(笑)。イベントに飢えていたのかもしれませんね。

Azure DevOpsオンライン

tfsug.connpass.com

tfsug.connpass.com

ちょっと少なく2回でした。来年はもう少しやりたいです(せめて4半期に一度…)。Buildの座談会の延長という感じで、お題だけ決めて、ゲストに実際に活用している状況や疑問点を自由に語っていただくという形にしてみました。多くの方に来ていただきありがとうございました。

セッション形式もいいんですが、どうも飽きたというか、それは誘われる方でやればいいかなぁという感じで(なのでいつでもご依頼はお待ちしています)。Azure DevOps, GitHubあたりで適当にしゃべれます。5分から2時間までご自由に。無制限でもできますが、のどが持たない(笑)。資料なしで突然にというパターンでも全然大丈夫。

Devblogラジオ

足利さん、松村さんと二週間に一度というペースで細々とやってます。たまにゲスト呼んでいますが、しゃべってみたい、という方がいたらお気軽に。資料は何もなしでその日までに出たhttps://devlogs.microsoft.com の内容の一部を話すという形です。Azure / Visual Studio / .NETの内容を中心にしています。

次回は2023/1/6です。よければ来てください。

devblog.connpass.com

Arm64開発機

何に紺トリビュートしようかなぁと思いつつ目的もなく買ってみたらめちゃめちゃ気に入っています。リモートでつなぐのがいいのでしょうけど実機ログオンしているので、Windows Hello対応デバイスが欲しくなってきました。PIN入れるのがめんどくさいので。

例えば何かの本体のOSSのArm64番をビルドしようとしてもその前にvcpkgの使い方から、ということになってOh…となりそうでした。

まとめ

感染者数は相変わらずすごいし、インフルエンザも今年は復活の兆しを見せています。そんな中、オフラインイベントも徐々に戻ってきてどうかなぁという感じですが、命大事に。来年もこんなペースでゆっくりやっていこうと思います。Arm64ではいろいろやりたいことがあるので、この辺で発表することを目標にしておきます。

Azure DevOps 2022年振り返り

この記事はAzure DevOpsアドベントカレンダー25日目の記事です。

qiita.com

特に大きく宣伝していたわけでもなかったのですが、たくさんの方に参加していただけました。ありがとうございます。カレンダーに登録されていないけど、12月中に書かれた記事もいくつか見かけました。

正直ね、もうGitHubの勢いがすごくてほんとに終わると思っていましたよ。GtiHub (Enterprise)が代わりになるにはあと2-3年はかかるかなぁとは思っていましたが、予想よりも早く終わらせるのかなとも思っていたので、Buildとかで発表されるのかとほんとにドキドキしていましたが、なんとIgniteでDefender for DevOpsが登場、BoardsやPipelinesもぼちぼち強化が続き、どうやら併用していく方針のようです。Code ScanningやSeacret Scanningがないことが困っていたので本当に助かります。

統合したほうが開発リソースなどもいいのでしょうけれど、そうもいかないエンタープライズでの活用が大きく、無視できなかったんですかね。

今年リリースされた機能はリリースノートを数えた(機能数をExcelにコピペしてグラフ化)によると82。

去年が80だったので、かろうじて増えたという感じですね。2022年上半期(1-6月)は半分行ってなかったので、後半になってから増えたという感じです。BoardとPipelinesおよびセキュリティが改良の中心ですけど。来年にはビルドエージェントが.NET 6へ移行するし、Azure DevOps Server 2022も出たし、arm64も飛躍するし(まだかな…)、やることはいっぱいありそうです。

セキュリティ回り

細かい穴というか、より細かく制御できるようにした感じでしょうか。

  • Create personal access tokens to deploy to the Marketplace
  • Pipeline Agent supports Group Managed Service Accounts as service account
  • Fixed looping login issue due to incorrectly configured IP conditional access policies
  • New PAT scope required to update pipeline General Settings

など

Boards

New Boards Hubがパブリックプレビューになり、Preview Featureで有効にすると様々なプレビュー機能が有効になります。リリースノートに書かれている新機能はほぼこのプレビューに依存しているので、試してみてはどうでしょうか。

Delivery Plansも着実に強化されています。

  • New Boards Hub now available in public preview
  • Visualize all dependencies on Delivery Plans
  • Last Accessed column on Delivery Plans page
  • Increase Delivery Plans team limit from 15 to 20

GitHubのissueやProjectもだいぶ良くなりましたが、Boardsのほうが便利なところもあるので複数の利害関係者が割と近いセキュリティ境界において、複数プロジェクトをみるならまだBoardsのほうがいいかなぁとは思います。来年末くらいになるとわからないですが。

Pipelines

macOSは毎年xxxx-latestが入れ替わります。macOSのhosted agent使う人は気を付けましょう。UbuntuとWindowsは5年ですかね。YAMLのみに制限できるようになりました。classic移行のカウントダウンでしょうか。まだGUIを使っている人はそろそろ慣れましょう。Managed Identityのサポートが徐々に始まったことも非常に助かります。

  • Ensure your organization only uses YAML pipelines
  • Service hook for job state change
  • Template Expressions in Container Resource Definition
  • Template Expressions in Repository Resource Definition
  • Container Registry service connections can now use Azure Managed Identities

おわりに

来年の計画の主なものは公開されています。もちろん隠し玉的なものもあるのでしょう。そういうものはBuildやIgniteでの発表をお楽しみに、ですかね。

learn.microsoft.com

GitHubといい影響を与え合うのか、食い合うのかわかりませんが😅。ちなみに初めてこういうものを使うのであればGitHubの方が覚えることやややこしいことがないので、いいとおもいます。

Azure DevOps 2022/12/8の更新

今年最後となるであろうAzure DevOps Sprint 213リリースノートの翻訳を行いました。オリジナルはこちらからご覧ください。

learn.microsoft.com

例年通りであれば来年先頭のスプリントはスキップされるかもしれません。今年も16回のリリースノートの翻訳になりましたね。来年もぼちぼちやっていこうと思います。

BoardsのコメントのURLがとれるようになったのは助かりますね。特定のコメントをほかに共有しやすくなります。

Pipelinesはほぼセキュリティ強化ですね。Container Registry接続時にMSIが使えるようになるのは本当に助かります。MSIの活用はほかの機能でも予定されているので、楽しみです。

とうとうClassic Pipeline(GUIで設定するパイプライン)廃止の準備なのか、OrganiztionもしくはプロジェクトレベルでClassicパイプラインの新規構築を不可にできるようになりました。すでにあるパイプラインの実行や編集は問題ありません。REST APIも失敗するようになるので注意してください。当面オプトインしなければならないので、問題ありません。新規作成Organiztionもデフォルトは無効です。

Pipelineのジョブの状態変化でService Hook設定できるのも便利ですね。利用方法がいろいろ考えられます。

Generalへの更新を行う場合、PATのスコープ設定に変更があるので注意してください。

今までパイプラインエージェントを使うには「全部」か「特定のパイプライン」しかなく、一度与えると取り消す方法がなかったのですが、改善されたようです。

GitHubのforkレポジトリのPull Request時に変更されているとマージ時に困るので、アクセストークンを読み取り専用にしたそうです。注意してください。

macOSとUbuntuのlastestバージョンが変更されました。-latestを指定してビルドしている場合、入っているツールセットによっては失敗することになる(特にXcode)ので、注意しましょう。おそらくGitHub Actionsも同じでしょう。

ではまた来年。

translate to Japanese to Azure DevOps release not…

Visual Studio 2022で .NET 6 Webアプリが作れなかった話

Visual Studio 2022(普段使いはPreviewですがStableでも同じです)で、.NET 6のWeb Appを作ろうとしたんですよ。

作成したプロジェクトを開くとCreateBuilderがエラーになってしまう。

あれ?プレビューだから?と思ってStableでやっても同じ。cliでやってみるかと思ったら、.NET 7入れているからglobal.jsonを設定しないとつかってくれないな、正確なバージョンが必要だったなぁと思って、dotnet --list-sdksで見てみると…あれ?

learn.microsoft.com

….NET 7しか入ってないやんけ。この前まで確かに入れていたような記憶があるのですが、消えたのですかね?仕方ないのでwingetで.NET 6 SDKをインストール。

dotnet newで新規プロジェクトを作るとちゃんと開けました。

※ もちろんVisual Studioで作っても問題ありません。

いつ消えたのかなぁ?Visual Studio更新時にEOLになったコンポーネントを自動的に削除する設定にしていますが、まだこれは大丈夫なはずなんだけど。