kkamegawa's weblog

Visual Studio,TFS,ALM,VSTS,DevOps関係のことについていろいろと書いていきます。Google Analyticsで解析を行っています

サーバー入れ替えとNIC問題

クラウド時代ですが、個人的にはサーバーいじるのも好きなので、家にはオンプレミスでサーバーおいています。一台のサーバーがだいぶ古くなった(なんせGen2 Core i3)ので、入れ替えてみたら、トラブル出てしまったので、記録しておきます。

Ethernet問題

Windows Server使おうとすると悩ましいのがこの問題。コンシューマー用途で売られているマザーだとRealtekかIntel I-219Vのどちらか、もしくは両方です。Realtekはともかく、IntelのI-219VはWindows Client OS用のドライバーしか提供されません。infファイル書き換えてしまう方法もありますが、あまりやりたくなかったので別の方法を考えます。

  1. IntelのサーバーNICを買う
  2. 勝負でRealtekのNIC搭載したマザーを買ってみる

2はRealtekのサイト見てもドライバーがあるとはわからなかったのですが、まぁ大丈夫だろうと勝負に出てみました。マザー選定するときの条件の一つとして、PS/2を持っていることもあります。もう少ししたらUSB/HDMIのKVMを買おうと思っていますが今のところはPS/2キーボードのKVMを使っているので、PS/2コネクター必須ということでこれを選択。


(実際は64GB)

Windows Server 2019入れてみると、OSインストール時は認識されませんでしたが、USB-CのUSB-Ethernetコンバーターをつけて、Windows UpdateするとちゃんとRealtek 8125用のドライバーが入ってくれてめでたしめでたし。いくつか入らないドライバーもありますが気にしないことにします。

Realtekがいやだという人にはこの辺のIntelのサーバーNICを買うしかないでしょうか。Intel純正が高いという場合、サーバー向けNICのチップI-210を使っている互換製品もあるので、そういうものを買うのもいいかもしれないですね。

Windows Server 2019そのもののインストールはノートラブルでした。びっくりしたのが、以前のサーバーが動いていると部屋が結構うるさかったのですが、単に埃が詰まっていて、ケースやCPUファンが唸っていただけのようでした。シャットダウンしたらめっちゃ静かになりました😅。きれいに掃除したらケースの音もほぼなくなりました。

ドメイン環境の移行

最初古いDCを降格しようとしたら、「これが最後の一台ですよ」と言われておかしいなと思っていたんですよ。嫌な予感がして、シャットダウンだけして、古いDCの情報をADから削除せずに移行作業実行しようとしたら、「DCと通信できません」というエラーがわらわらと。

2台目のWindows Server 2016のDCは生きているけど、DCとしては動いていなかったようで…dcdiagとかは書き込めないというエラーなどが出てました。各種マスターはちゃんと転送できたんだけどなぁ。そんなわけで急遽別の仮想環境にDCを移行させて復帰。ネットワークも無事ドメイン環境と認識されるようになりました。

こうなったら2台ともDCを移行しないといけないようです。

エンタープライズ認証局

Azure DevOps Server検証用にローカルでADCSも動かしています。2台目のDCが認識されていなかったので、嫌な予感がしたのですが、これも移行できなくて困っている感じです。新しいADCSを追加して、エンタープライズ認証局を追加しようとしたらできない(グレーアウトになっている)。

調べてみたら、エンタープライズ認証局が追加できないのはドメインコントローラーと通信できていない状態だからだそうです。ここをなんとかしないとなぁ。

後悔したこと

メモリの都合上、ドメインコントローラーは全部Server Coreで動かしていたのですが、DCと通信できなくなって、RSAT(メンバーサーバー用リモート管理ツール)でメンバーサーバーから設定変更しようとしてもできないんですよね。そりゃPowerShellでできるのは知ってますが、定型処理ならともかく、試行錯誤する場合はやっぱりGUIの方が楽ですということで、今度からデスクトップエクスペリエンスも追加します…。

いつ移行終わるかな。というか、最悪ドメイン環境また作り直すか?

2020年振り返り

総括

今年はCOVID-19に始まり、COVID-19に終わった一念だったような気がします。年の初め頃中国大陸でどうこう言っていた時は遠い世界の出来事だったような、はっきり言えば他人事だったのですが、あれよあれよという間に自分事というか、世界が一変したような感じです。

ライフスタイル、仕事、すべてにおいて影響が出ていると思います。今日の報道では東京1300人超ということで、ますます対策が必要になってきています。いろいろ生活様式も変わった一年でした。

イベント

登壇した最後のイベントがIgnite The Tour Osakaになりました。前年にはTokyoもあり、どちらでもAzure DevOpsを組織内で使うためのお話をさせていただいたのですが、もう遠い昔の話になった感じです。

例年3月ごろにはMicrosoft MVP向けのプライベートイベントMVP Global Summitがありました。今年はもともと家族の都合で参加する予定にしていなかったのですが、ぎりぎりまで「どうするんだ」という意見で割れていたものの、Redmondのお隣のKirklandで死亡者が出たためか、一転オンラインになってしまいました。おかげで参加できたのですが…。

これ以降、オンラインのイベントのみになりました。私も参加するのはともかく、主催もオンラインでということになり、みんな試行錯誤が始まります。海外のイベントの大きい奴は時差を考慮してくれるようになりました。でも、なんか見づらいんですよね…海外で提供される時間割。私だけなのかなぁ?

主催イベント言えば、最初はTeamsでやっていましたが、今は登壇者のみTeams, OBS StudioでYouTube Liveへの配信にしています。やっぱり気軽に参加してもらうならYouTubeは避けて通れないですね。ストリーミングのために機材もだいぶだいぶ増えました。

オンラインになって、会場のことを考えなくてよくなったのはいいのですが、集客にはもっと苦労するのではないのかなぁとは思います。偏ってしまうというか…試行錯誤中です。1/8にはdevblog radioやるのでよろしくね♪。

ちょっと使い道が薄くなって解約も考えていたAdobe Creative Cloudを久しぶりに使うようになりました。定期的に動画公開し使い始めて思ったのは「YouTuberマメだなぁ」ということです😅。

TFSUGのほうも何かしようと思っています。

お買い物

いろいろ買いました。COVID-19になったからといって家具に投資はしなかったのですが、モニターは給付金でリプレースしました。4K二枚出せないので、ビデオカードも買い替えですね。

kkamegawa.hatenablog.jp

そしてまだ買っただけですが、サーバーリプレース用に追加。さすがにもうGen 2 Core i3ではね…クラウドもいいのですが、オンプレミスも好きなのです。

配信用の機材いろいろ買ったけど、さすがにまだAtem miniには手を出しておりません…。

来年はたぶんメインマシンのリプレースすることになるかなと思います。「仕事はノート、もしかしてiPadでいんじゃね?」とか言われていたのが、COVID-19のせいで外出もなくなり、一気にデスクトップに引き戻ってきましたね。知り合いでもデスクトップリプレースした人多いですね。

外出がもう少しある状況であればSurface Duo買ったかもしれませんけど、さすがに会社にすらいかない現状であれは贅沢すぎるなぁという感じです。せめて899ドルくらいなら考えたんですが。

私生活

通勤はなくなりましたが、運動は継続しているので、体重は上がりもせず、下がりもせずという感じです。健康診断も問題ありませんでした。それでも外出が減ったのは外部からの刺激受ける機会が減ったので、オンラインで…となりますが、オンラインだと自分の興味あるものばかり見るのがちょっと難点かな。

今年のPV TOP 10

今年のGoogle Analytics調べによるブログアクセスTOP10です。なんと今年は今年描いた記事がランクインするという快挙(?)でした。

TeamsのURLって長いんですよね。で、あのURLをExcelに貼り付けたいという需要があるようで、Excelのセルに255文字以上を格納するにはVBA使わないといけないらしくて、困っている人をちらほらみたので調べてみました。

今年のTeams需要とマッチしたエントリーだったようです。これなら短い仕様のURLをコピーする拡張機能作ったら受けそうだな…。

ちなみに9位に1位のAMP版のURLが入っていたので、実際はもっと差をつけていたはずです。うーん、やっぱりトラブル系は人気ですね…。

来年の抱負

休止していた執筆を再開しているので、なんとか近日中に形にできればと思います。プロダクトのコントリビューションも気になりますが、かなり真剣にやらないとついていけなくて気後れしそう…。あと、何か触って行く時間をもっとうまく作り出したいです。

特に通勤時間が無くなって余計な時間をひねり出しやすくなったのですが、家族の在宅勤務に対する理解がいまいち薄いのが悩みどころです…。

では来年が皆様にとってよい年でありますように。

Azure DevOps 2020年のまとめ

これはAzure DevOpsアドベントカレンダー25日目の記事です。

qiita.com

今年も最後のアドベントカレンダーになりました。参加していただいた皆さんありがとうございます。今年もAzure DevOpsはSprint 163からSprint 179まで17スプリントがほぼスケジュール通り三週間に一度公開されていました。

今年の障害発生後の事後報告レポート(post-mortem)は少なくとも3回出ています。ポータルで見えるのが過去三ヶ月までなので、あまり真剣に探していないです。Azure本体が落ちた時もあるので、実際はもうちょっと多いはずです。

Azure Boards

昨年は13回のスプリントでの改良、今年は10のスプリントでの改良になりました。大きなのはDelivery Plans 2.0でしょうか。それ以外は細かいルールの改善、使い勝手の改良及び、GitHub連携が多かったですね。

docs.microsoft.com

docs.microsoft.com

docs.microsoft.com

Projectやissue, Discussionでやれる人はいいのですが、正直あれでは足りないところも結構あるので、うまく住み分けできるといいですね。

Azure Repos

昨年はまだしも、今年は6回のスプリントでしか更新がありませんでした。最後のSprint 179ではUI周りの細かい改善が多くみられました。

docs.microsoft.com

docs.microsoft.com

Webプラットフォームが刷新されました。

docs.microsoft.com

デフォルトのブランチ名がmainになりました。これはAzure DevOpsだけではなく、GitHubも同日にデフォルトが変更されましたね。何気にマニュアル類に影響が大きい変更です。最新版のGitクライアントgit initするとmainになっているはずです。

Azure Pipelines

大きいのはMulti Stageビルドが正式版になったことでしょうか。

docs.microsoft.com

docs.microsoft.com

これにより、Classicエディターとの機能差がほぼ無くなったと思います。YAMLでやって、同一レポジトリーに格納するとコミットに本質的でないものが入ることになるのはマイナスポイントでしょうが、個人的にはWork Itemとの関連づけができるようになったのはありがたいですね。

YAMLはいっそのことYAML専用レポジトリーとか用意しておいてもいいかもしれないですね。ビルド定義と別レポジトリーになるとこれまたよろしくない点も出てきますが、例えばビルド定義に他の人はコミットして欲しくないとか、forkしてPR出すというルールを徹底するのならこちらの方がいい場合もあります。

docs.microsoft.com

あとはVM Scale Setのエージェントが一般公開になったことですね。今まではマニュアルでちまちまという感じでしたが、正式にサポートされたのは良かったです。

docs.microsoft.com

ガイダンスを見ておいてください。

docs.microsoft.com

Classicからの移行としてExport to YAMLがサポートされました。以前よりはよくなっているんじゃないかなと思います。試した時は私のところに来てなかったんですよね。

Azure Test Plans

こちらは昨年同様にほとんど改良が入っていません。2スプリントでリリースがあっただけで、しかも一つはNew EdgeでChromeのTest and Feedback拡張機能がサポートされたと言うことと、新しいTest Plansのページが正s基盤になったってことだけですし。

テスト管理に関してはもうこれ以上やることがないのかなーGitHubにもない機能なので、もうちょっとうまく育てて欲しいですね。

Azure Artifacts

こちらも特にやることなかったんでしょうか…。細かい使い勝手の改善にとどまっている感じですね。

docs.microsoft.com

MavenパッケージがRESTで更新できるようになったのはMaven使っている人には嬉しいでしょうね。

docs.microsoft.com

UIからOrganizationレベルでのフィードが作れるようになったのは助かります。有効利用するならOrgレベルの方が便利ですしね。

全体

docs.microsoft.com

SlackやTeamsとの連携アプリも提供開始されました。どちらを使ってもAzure DevOps使ってくださいと言う感じですね。

docs.microsoft.com

Azure ADのテナントポリシーでorganization単位でポリシー定義できるのは便利です。

docs.microsoft.com

課金的に大きいのは複数のorganizationでも一つのサブスクリプションでまとめて課金とできるようになったことですね。以前はorganization単位で課金がかかっていたのですが、設定でまとめられるようになりました。

WikiとReportingに関しては強化がなかったようです。Wikiは最新のコンポーネントで更新されないのかな…。

MSの投資が基本的にGitHubになってきているので、昨年に比べてさらに新規追加が厳しくなっていますが、もうちょっと大丈夫じゃないかなと思います。大人数で特に管理しかしないような人向けにはBoardsは競争力あると思うので、まだ活用してみてください。

悩み事があればお手伝いします。Twitterとかでエゴサしているので、勝手に絡んでいきますが、よろしくお願いします。

Azure DevOps 2020/12/3の更新

Azure DevOps Sprint 179リリースノートの翻訳を行いました。オリジナルはこちらから読んでください。

docs.microsoft.com

ついでにこれはAzure DevOps 2020アドベントカレンダー6日目の記事です(空いていたので)。

qiita.com

Reposのこまごまとした改善が多いですね。PRの比較対象ブランチがかわることとか、親へのリンクが付いたこととか、モバイルビュー(やる気があったんだ…)の改善とか、長いファイル名やフォルダー名が見やすくなったとかいいですね。

大半の人は使ってないかもしれませんが、ServiceNowとの連携改善もうれしいケースは少ないながらもあると思います。Pipelinesの履歴もエージェント数の購入の参考になりそうです。

たぶん次はスキップして、6週間後になるのかなと思います。

Translate to Japanese to Azure DevOps release not…