kkamegawa's weblog

Visual Studio,TFS,ALM,VSTS,DevOps関係のことについていろいろと書いていきます。Google Analyticsで解析を行っています

Azure DevOps Server 2019 RC2リリース

Azure DevOps Server 2019 RC2がリリースされました。

docs.microsoft.com

blogs.msdn.microsoft.com

リリースノートや告知ブログを見てください。たぶんAzure DevOps ServiceのSprint 143くらいまでの内容が大体入っているはずです。

新機能以外にも廃止を伴う重要な変更がいくつかあります。

  • 次のメジャーバージョンアップでクライアントオブジェクトモデルとSOAP APIの廃止
  • プル要求がpull requestに変更(!)

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こんな感じ。結構長い間いくつかのルートで文句出ていましたが、ようやくという感じです。ざっくり見た限りでは目につくところは大体プル要求が消えています。

Visual Studio のTeam Explorerは別途VSのマイナー更新および、VS 2019 Previewで更新がかかるのでしょう。

これ変じゃね?みたいな翻訳見つけたら教えてください。伝えます。今回のメジャーバージョンには入らないかもしれませんが、次のメジャーバージョンアップでは入れてもらえる可能性があります。

あと、新規でプロジェクトコレクションを作る場合、従来のXMLベースのプロセステンプレートだけではなく、クラウド版Azure DevOps Servicesと同等の継承モデルプロセスの選択が可能になっています。

これはプロジェクトベースではなく、さらにその上のコレクション単位の管理になります。新規でプロジェクトを作る場合、面倒ですが、別のプロジェクトコレクションを作って、そちらでやったほうがいろいろ楽ですね。

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これで継承を選びます。こちらを選ぶと、Reporting Servicesは使えないので、インストールする必要もなくなります。

Azure DevOpsローンチイベントを開催しました

Azure DevOps関西を開催しました。イベントは2018になっているけど、作ったのが2018年だったので、すっかり忘れていました…。

jazug.connpass.com

参加してくださった皆さん、当日運営を手伝ってくれた皆さん、スピーカーの皆さんありがとうございました。connpassにも登録しているけど、私の資料はこちらで公開しています。来週も東京で同じスライド使います。

注意事項(1/19追記)
用語が古いものがいくつかありました。すいません

  • Account(アカウント)→Organization(組織)
  • Security Group(セキュリティグループ) → DevOps Group

(追記終わり)

資料作ったときは「60分で余らないかなーどうかなー」とか思っていたんですが、PowerPointの時間見るとほぼほぼぴったりでした…19日は50分なので、どこで10分短縮するか。ほとんどトークなので、その辺短縮します。

Azure DevOpsの開発進捗は公開されているので、こちらも見てください。

dev.azure.com

docs.microsoft.com

今回は実験的にsli.doを使って質問を受け付けました。直接聞くのは~という人にも匿名でセッション中に気になったことがすぐ聞けるので、よかったんじゃないかなと思います。モデレーターの回答は全部私です。

また追記します。

Q:UnityがインストールされているMicrosoft-hosted agentが出てくる予定はありますか?
A:UnityはクライアントOSしかサポートしていません。クライアントOSをサーバー的に使うのはEULA上問題があるので、今のところ難しいかと思います。Unityがビルドツールのみリリースしてくれて、Windows Serverの提供があれば変わるかもしれません。もしくはmacOSであればチャンスがあるかもですかね。
Unityには専用のCloud Buildがあるので、こちらを使っていただくことになると思います。
また、Microsoft-hostedはストレージが10GBしかないので、Unityが想定するリッチコンテンツのビルドには厳しいかもしれません。

1/19追記
Q:他のCIツールと比べた場合、Azure Pipelinesの強みは何でしょうか
A:全世界にAzureのデータセンターがあるので、自分のIP的に近いところが選びやすいでしょうか。あとはAzure ADも使えるので、もしもAzureをすでに使っていれば費用が一元化されるメリットがあります。
macOSのエージェントが同じ無料枠で提供されているのもメリットです。

Q:実行時の動画やスクショなどを取れるMSEdgeの拡張はありますか?
A:残念ながらありません。Edgeリリース当初から出す出すといわれて、ずーっと出してなかったのですが、報道の通り、Edgeの中身がChromeになるので、今度こそできるのではないかと期待しています。

Q:CI/CDでiOSのアプリをビルドできますか?
A:可能です。ただ、iOSであれば兄弟サービスのVisual Studio AppCenterのほうが楽です。

Q:デプロイ時にデータベースを変更する(例:カラムの追加)ことがあります。 この場合、DBもバックアップも実行できるのでしょうか。 SQL DatabaseとAzure Databse for MySQLのどちらもできると助かります。
A:デプロイ時にバックアップを行うスクリプトなどを明示的に実行することで対応することになります。

Q:Board の記法が良く分からない。 md に変更出来る?
A:markdownは今年Q1(なのでもうすぐ)のサポートが予定されています。https://dev.azure.com/mseng/Azure%20DevOps%20Roadmap/_workitems/edit/1221138

2018年振り返り

今年もGoogle Analyticsを使ったランキング生成でTOP10を出してみます。

  1. Windows 10英語版にオフラインで言語パックを追加する
  2. Word 2016の游明朝Light 12ptで行間が不正に広い(修正されました)
  3. Visual Studio Team Servicesに接続して開発する(6日目)
  4. Windows Server 2012のWSUSをPowerShellで管理する。
  5. Windows 10のbash on Windowsを試す
  6. Visual Studio Team Servicesを会社で使う場合の考慮事項
  7. bitnami Redmine(Windows版)のメール送信設定ではまるところ
  8. Visual Studio Team Servicesを構築する(1日目)
  9. Windows SDKアンインストールは余裕を持って
  10. Windows 10に.NET Framework 3.5を追加する

去年とあまり変わらない(笑)。VSTSあらため、Azure DevOpsを会社で使う場合の考慮事項とか、構築とか、接続するところとかはやはり人気がありますね。最初が詰まるとどうしようもないですし。

TFS 2017で出した、2018本は85%くらい準備はできているのですが、ちょいちょい調整していて、まだ出してないです…冬休みに進捗を少しでも出したいなと。

年明け早々、Azure DevOpsで二回お話しします。どちらも内容は同じになる予定(とはいえその場の雰囲気で多少変わります)なので、無理してどちらにも参加していただく必要はありません。

jazug.connpass.com

jazug.connpass.com

Azure DevOpsのセキュリティ難しいとかわからないとか言われることが多いので、その辺をちょっとお話ししようと思います。

リリースノートの翻訳がランキングに入ってないのが若干不思議なのですが、中身がGistだからかなぁ…。

今年はAdvent Calendarをひとりで書くというチャレンジはやめたのですが、予想以上に多くの方が埋めてくれてうれしかったです。割と使われているんだなあという感じでした。また来年もやる予定です。

qiita.com

コミュニティ活動はぼちぼちできる範囲で続けていきますので、イベントなどのお声がけはお気軽に。

ではまた来年もよろしくお願いします!

Lenovo ThinkPad X1 Extreme買った

PC乗り換えの機運

初代Surface BookがCore i5(Skylake)なのはともかく、メモリ8GB/ストレージ256GBがいい加減しんどくなってきたので、乗り換えることにしました。選定にあたってはいろいろ考えました。

  • 最低RAM 16GB乗せられる
  • フルHD以上(やっぱHiDPIみちゃうとねー)。3:2にはこだわらない
  • 512GB以上のストレージ
  • 可能ならば自分でいろいろいじれる
  • dGPUはできれば、というくらい。
  • 13でも15インチでも余りこだわりはない
  • 軽さはあまり重要視しない(この時Surface Goを別途譲ってもらう話がついていたので)
  • 英語キーボード必須

発注

ということで、消去法でLenovo X1 Extremeとなりました。

  • Core i7 8750H(6 Core/12 Threads)
  • 32GB RAM
  • 512GB SSD
  • Windows 10 Pro
  • Lenovo ペン
  • スマートカードリーダー
  • 4K液晶

実は梅田ヨドバシのLenovoコーナーでいろいろ教えてもらって、持ってみてこれならいけそうということでX1 Extremeにしました。ありがとうございます。

私の場合はたまたま安い時期でしたが、たまに通常セールよりも安いセールを選ぶといい感じの値段になりますが、店頭でもそん色ないくらいに値引きやおまけがあるようです。Webショッピングが不安だという方は店頭で相談しながらカスタマイズモデルを買うのもいいでしょう。

Lenovoは納品まで割と長めに見積もる(特に米沢モデルではない場合)ようで、店でもWebでも3-4週間といわれていましたが、2週間くらいで届きました。

USB-C関係のケーブルはまだ買っていません(HDMI端子あるからいいかな…)。miniDisplayポートはもう終わってしまったようで、以前使っていたmini DisplayPort関係のケーブルが軒並み使えなくなってしまいました。

メモリは今Amazonで見てもさほど変わらないし(+1-2000円かどうかというくらい)、BTOで積んでもらいました。

買うときの謎

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選択肢の注意点でこんなものが出ているのですが、マニュアル見ても、Lenovoコーナーの人に聞いても、なぜこの理由が出ているのかさっぱりわかりません。ペンを充電するUSB-Cのケーブルは比較的充分な長さがあり、さらにはHDMIコネクタがあるので、干渉するとも思えないのです。とりあえず買わなかったのですが、そのうち注文しようかなと思っています。

到着

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外箱。意外と軽いです。

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一緒に購入したペンと、電源。売り場で実際に見せてもらっていましたが、思ったよりは軽いですね。ただ、これくらいあるならSurface BookのようにUSB(USB-Cでもいい)の口を用意してもらってもいいんじゃないかなと思います。

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広げたところ。Bookが13インチだったので、ほぼ一回り大きい。けど、底面積がでかいので、軽く感じます。これが13インチだったらかなり重く感じたと思います。

感想

いつものThinkPadですね。ThinkPadは都合3台目(X61Tablet/T440p/X1 Extreme)ですが、T440pのタッチパッドがちょっと変わって使いづらくなったのに気づいて、改めてからはいい感じです。キーボードもいつも通り。

SSDつけるとき、裏蓋外そうとしたのですが、T440pと違って、結構固くて苦労しました。コツをつかんでしまえばなんて来ないのですが。ねじを緩めても外れないのは親切でいいですね。ただ、SSDのねじが小さい割に硬くて結局NVMe0につないでいるSSDを外すのはあきらめました。シンボリックリンクや、入れられるものは1TBのDドライブに入れてしのごうと思います。

起動順を変えた後でリカバリーしてしまい、CドライブでNVMe0だけど、後ろについている、という変な状態になっていますが、Windowsはまぁいい感じで動いてくれているので、気にしないことにします。

ちなみにCドライブとしてプリインストールされているSSDはIntel製のものでした。

CPU使いだすと、ファンは結構いい勢いでまわります。気になる人は気になるでしょう。CPUのスペックは2.2GHzですが、タスクマネージャーで見る限り、Turbo Boostのおかげで4GHzくらいまでよく行ってます。

後はマイナー機種の定めか、液晶保護フィルムないのが痛いかなー。まぁ、Bookもなしで使ってたし、気にしないことにします。

Windows Helloは指紋と顔両方やってます。慣れるともうパスワード打てないですね。Bookではたまに顔認証失敗していましたが、ExtremeではBookよりも認証が早くなっているような気がします。

HP製のSSD

SSDは1TBまで選べますが、結構高かったので、前から気になっていたHP製のSSDを買いました。

HP 1TB SSD M.2 EX920シリーズ NVMe 1.3/3D TLC/DRAMキャッシュ搭載/5年保証

ただ、これ失敗したなと思ったのは引っ越し用のツールや、セキュアイレースのためのツールが今のところないんですね。日本ではPrincetonさんが扱っていますが、ここにも出ていないようです。将来的に人に譲るとか考えている人は今のところ買わないほうがいいでしょう。

トラブル

リカバリーメディア作って、一度リカバリーしてみると結構しんどい。また、リカバリ後に起動時にPWMTR64V.DLLのロードに失敗しましたというエラーが出ますが、この方法では治らず、探しまくって、結局以下の方法で直りました。

  • デバイスマネージャーでシステムデバイスにあるLenovo Power Managerを選択
  • 右クリックで「ドライバー」タブにある「ドライバーの更新」
  • 「コンピューターを参照してドライバーソフトウェアを検索」
  • 「コンピューター上の利用可能なドライバーの一覧から選択します」
  • Lenovo Power Managerを選択して「次へ」

これで再起動後、エラーは出なくなるはずです。

セットアップ

そんなに入れるものはないのですが、

  • Visual Studio 2017/Code
  • Adobe Creative Cloud
  • Office 365 ProPlus
  • Git/WinSCP/PowerShell関係

リカバリーメディアで復元すると、1803の5月状態になります。出荷時はIntelドライバーの問題で1809がブロックされていましたが、各種ドライバーを更新すると1809のインストールが可能になります。

Lenovo devices tested for Windows 10 version 1809 (October 2018) - JP

性能

6core 12Threadsはどのくらいかと思って、手持ちの一番大きいC++のプロジェクトでビルドしてみると、デスクトップのSkylake(Core i7-6700)/16GB RAM(ソースはSATA SSD上)で一緒によーいどん!でビルドすると、デスクトップは2分40秒くらい、X1 Extreamは2分20秒くらいと、約20秒くらいX1 Extream のほうが早く終わりました。参考程度ですが、早いですね。

これでもう少しだけ調整したら、Bookを売却する予定です。これでまた3年くらいは戦えそうです。