kkamegawa's weblog

Visual Studio,TFS,ALM,VSTS,DevOps関係のことについていろいろと書いていきます。Google Analyticsで解析を行っています

Visual Studio Team Services 2018/2/14の更新

Visual Studio Team Services 2/14のSprint 130のリリースノートの翻訳を行いました。オリジナルはこちらから読んでください。

docs.microsoft.com

今回はupstream package sourceとsymbol serverの一般提供が開始されたことが大きいですね。Azure DevOpsプロジェクトを仮想マシンに展開できるようになったのもちょっとうれしい。

Azure ADのグループとの連携が最長一時間になったのもAzure AD使っている人にはうれしいですね。使っていなかったので、こんなに長い時間かかるとは思っていませんでした。

ではまた三週間後。

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業務システム開発モダナイゼーションガイドとVSTS

ec.nikkeibp.co.jp

いわゆる赤間本の10冊目ですね。本の内容は一言で言えば、この「変わらない開発現場」シリーズで書かれたり、セッションで話された、あるいは話されていない話をぎゅっと詰めたものです。

『変わらない開発現場』シリーズ 情報ポインタ一覧 – とあるコンサルタントのつぶやき

ご縁があって、レビューさせていただきました。314ページですが、開発に必要な基本的な情報は入っていると思います。

開発は今大きく変わってきています。変革についていくのものいいし、ついていかないという選択をしてもいいでしょう。別に全部が全部変わらなければならないことはないと思います。30年前から全く変わらないシステムを延々と保守し続けるのがミッションであれば、特に必要ないでしょう。

でも、現実はそうも言ってられなくて、自分のところだけで開発に使うものを全部揃えるという時代はとうに過ぎ去りました。外部のエコシステムを使って開発する場合、いやでもその流儀というか、やり方に則っていく必要があります。

そういう開発の近代化を実施するためには考え方を変える、先達のやり方を学ぶ必要があります。まさにこの本の表紙のように「なんでそんな斧で木を切っているんだい?」「斧を研ぐ暇なんかないよ」という状態に陥っているところも少なくないと思います。

まとまって考える暇なんかないけど、手っ取り早く短い時間で今時の開発方法論を知りたいなぁ、という方にはうってつけの本になっていると思います。

MSコンサルの赤間さんが書かれたということもあって、基本はVisual Studio Team Services(VSTS)とASP.NET/Azureを使っていますが、どんなツールを使おうが、基本は変わりません。

ただ、そうは言っても、ある程度VSTSを使ってないとこの本で想定しているVSTSの使い方のイメージが湧きにくいのも事実だと思います。

このブログで業務システムモダナイゼーションガイドに出ている例をどうやってVSTSでやっていくのかという点をご紹介してみようと思います。

VSサブスクリプションとVSTSアカウントをAzure AD認証で動かす場合の注意事項

これは2018/2/1時点の情報です。

たぶん日本マイクロソフトさんから翻訳が出るんじゃないかなあと期待しているのですが、重要な注意事項なので簡単に翻訳&解説してみます。オリジナルも必ず読んでください。

VS Subscriptions and linking your VSTS account to AzureAD – Microsoft DevOps Blog

前提

Visual StudioサブスクリプションはMSアカウントに紐づけるのが基本です。そして、AzureやVSTSのサブスクリプションもMSアカウントで使っている人が多いと思います。個人もしくは小規模団体であればこれでもいいでしょう。

しかし、大きな組織ではそうはいきません。会社で買ったVSサブスクリプションは会社のAzure ADに紐づけておきたいという話はよくあります。VSサブスクリプションを自分のMSアカウントに紐づけたまま、VSTSをAzure ADにくっつける場合の認証のパターンによってはちょっと厄介なことになります。

そのことを書いたのがMSから公開された前述のブログです。

MSアカウントをoutlook.com等に使っていて、VSサブスクリプションをAzure AD(exsample.com)に紐づけたい場合

VSTSかAzureを組織のAzure ADに紐づけていて、VSサブスクリプションが個人のMSアカウントなどの異なる認証にある場合、VSサブスクリプションを"Alternate Account"でAzure ADに紐づけてください。

関連付けされると、どちらもOKになります。

exsample.comにサブスクリプションが関連付けられているけど、このドメインのVSTSがAzure ADで運用されていない。サインインはoutlook.comなどのMSアカウント

このシナリオではMSアカウント作成時にロックダウンされてしまいます。現在解決方法はなく、MS側が頑張って修正しています。今後、MSアカウントの"Alternate account"でAzure ADのVSTSにサインインできるようにするつもりです。

サブスクリプションの管理者はAzure ADのメールアドレスに関連付けます。

サブスクリプションが exsample.com に関連付けられているけど、組織のAzure ADは別のメールアドレス(exsample.jpなど)で、サブスクリプションと一致していない

二番目のシナリオとよく似ていますが、こちらもサポートされていません。VSサブスクリプション側にフィードバックをもらっていて、Azure ADの外部認証で何とかできるように計画中。管理者が期待するメールアドレスに割り当てるのが一番いい解決方法になります。

最後に

この辺のドメインと認証の運用は過渡期ということもあり、非常にややこしいです。私もいろいろ便利そうなので、Azure ADベースでVSTSを運用したいのです。

しかし、サブスクリプションががんじがらめ&失敗するとどうにもならないということもあり、気軽に試せないです…。必要であれば、MSのサポートに問い合わせてみてください。

注意点として、会社のAzure ADはVSサブスクリプションに対して関知しないといわれたら一番目のシナリオの解決が非常に困ることになるので、この辺の制度を認識してもらうところからでしょうかね。Azure AD関係の知識がないと理解してもらうのが難しいところです。

Visual Studio Team Services 2018/1/24の更新

Visual Studio Team Services 2018/1/24のSprint 129のリリースノートの翻訳を行いました。オリジナルはこちらから見てください。

docs.microsoft.com

今回はSprint 128と129がまとめられていますが、意外と多くなくて助かりました。今回GitHub Enterpriseとの統合サポート、pull requestのフィルタリング、いくつかのタスクの廃止が予定されています。

特にRun functional testとかdeployment test agentは書かれているようにWinRMの構成がたいへん面倒で、特にパブリッククラウド上に構成する場合、httpのWinRMを構成するとか、httpsでもオレオレ証明書をどうにかするとか手間だったので、廃止されるのはほんとに助かります。

TeXの数式サポートも誰得と思いましたが、最近はDeep LearningはやりでMSの中でもこれ使っていろいろやっているからなんでしょうかね。

Wikiの印刷は希望していた機能の1つなので、うれしいです。仕様書をオフライン提供するときとかいいですね。

ではまた三週間後。

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