kkamegawa's weblog

Visual Studio,TFS,ALM,VSTS,DevOps関係のことについていろいろと書いていきます。Google Analyticsで解析を行っています

Visual Studio Team Services 2017/8/4の更新

Visual Studio Team Services の2017/8/4(Sprint 121)のリリースノートの参考訳を行いました。オリジナルはこちらから読んでください。

www.visualstudio.com

今回は非常に多くの機能が更新されていて、なおかつ内容を説明するのが結構大変なものが多かったです。特にAnsible拡張機能のところはAnsibleを固有名称としてみてくれないGoogle翻訳がさっぱり役に立たなかったので、自分でみました。

テストトレーサビリティの改善も地味に便利そうです。あとは各種検索がようやくというか、統合されて、どこの画面でも大体同じ感じで検索ができるようになったのはいいことです。

ではまた三週間後。

translate to Japanese to VSTS release notes from h …

Azure Active Directory Domain ServicesでTFSを使ってみる

Azure Active Directory Domain Servicesができたときからぜひ使ってみたいと思っていました。フルマネージドなので、AD特有の面倒なことが解消されそうです。

azure.microsoft.com

ただ、いろいろ問題もあります。

  • 高い。裏で4台くらいのサーバーを動かしているので、しょうがないのですが、もうちょっとお安くならないものかと…。
  • 全部の機能が使えない。例えば、Domain AdminやEnterprise Adminといった権限はないので、Kerberos認証に必要なsetspnが使えません。これは回避策があります(後述)。
  • 現在、クラッシックデプロイしかサポートされていないので、ARMベースのデプロイする仮想マシンとつなぐ場合VPNが必須。

田中さんもかかれているので、こちらもどうぞ。

tech.tanaka733.net

作ってみる

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Azureポータルから、Azure AD Domain Servicesを検索して作っていきます。

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ディレクトリは初期値では「既定のディレクトリ」しかないので、選択できません。カスタムドメイン(exsample.jpなど)を作りたい場合は、クラッシックポータルからドメインを作っておきましょう。既定のディレクトリは~.onmicrosoft.comが作られています。

このonmicrosoft.comの前のドメイン名はクラッシックポータルでは変更できるように見えるのですが、変更してもユーザー追加のところで追加できないので、変えないでおきましょう。そのまま。

リソースグループやら、場所を選択します。

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ネットワークに仮想ネットワークとアドレス空間、サブネットを指定します。DNSで二つとられるし、なに使うかわからないので、どーんととっておきます。ここでは/22を指定しています。クラッシックポータルで作るときは/22位がデフォルトだったはずですが、新ポータルでは/24がデフォルトです。

サブネットは/24を指定しています。

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これでOK押して確定。

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AAD DC Administratorsというグループがいわゆるドメイン管理者(正確にはもっとロックダウンされていますが)になります。とりあえずここでサブスクリプションの管理者を追加しておきます。

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で、これで全部できました。OKを押すとデプロイが始まります。Azure AD Domain ServicesはVPNと仮想マシンを結構いっぱいデプロイするので、実際に使用できるまでにかなり時間がかかります。30分くらいは見ておいたほうがいいです。

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その間、クラッシックポータルでユーザーを追加しておきます。TFSをActive Directoryで使う場合、AP層のユーザー、SQL Server Reporting(もうほとんどいらなくなりましたが)のユーザー、SQL Server用のユーザーあたりはあったほうがいいです。作っておきましょう。

ここで追加したユーザーはドメイン内の一般ユーザーになります。username@~.onmicrosoft.comでログオンできるユーザーですね。

VPNピアリング

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クラッシック仮想マシンなら必要はないのですが、もう今どきクラッシック使いたくないですよね。Azureの新機能の恩恵もうけれないし。ということでVPNピアリングを設定します。

注意点としてはIPアドレス空間が重ならないように、ということくらいです。

docs.microsoft.com

Kerberos の制約付き委任を構成する

docs.microsoft.com

setspnが使えないので、こちらの方法でKerberosの制約付き委任を構成します。

完成

これで一通りできました。あとは普通にWindows Serverを構成して、仮想ネットワークだけ明示的に既存のものを指定するだけです。

Windows Serverのドメイン参加はAAD DC Adminグループに追加した@~.onmicrosoft.comユーザーで実施します。ドメインに参加した後、Windows Serverのドメインログオンは username@~.onmicrosoft.comでできます。

Surface Dial対応していないアプリでスクロールさせる

Surface Dialをちょっと(かなり)前に買ったのですが、デスクトップPCでBluetoothがなかったので、誇りかぶっていましたが、ようやくBlueToothアダプタを付けたので、キーボードと一緒に使ってます。

EdgeはDialに対応していて、スクロールができるのですが、Chromeは対応していなくて困っていたのですが、教えてもらってできるようになったので、紹介します。

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設定ツールでほぃーるを選択してアプリを追加するをクリックします。

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Google Chromeを選択します。この場合は既に選んでいるので、グレーアウトしています。

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新しいツールでこんな風に右回転、左回転を設定します。これで、Chromeでもぐるぐるでスクロールできます。マウスホィールができたころ、同様に対応していないアプリはマウス付属のツールですくっていましたが、同じような話ですね。

マイクロソフト Surface Dial サーフェス ダイヤル 2WR-00005

マイクロソフト Surface Dial サーフェス ダイヤル 2WR-00005

Team Foundation Server 2017 Update2正式リリース

Team Foundation Server 2017 Update2がリリースされました。リリースノートとダウンロードはこちらから。TFSなので、日本語のリリースノートも出ると思いますので、簡単に。

www.visualstudio.com

Brian Harryのブログによると、TFS 2017での機能アップデートはこれが最後だそうで、Update 3は報告されたバグ修正に注力するようですね。VSTSに追加された新機能の追加はTFS 2018(?)でやるそうです。ひとまずKDPにリリースした本の大幅改定はなくなりそうで、ほっとしています(^^;。

blogs.msdn.microsoft.com

今回の追加で大きいのはDelivery Plan(計画)ですね。今まで複数のチームのスプリントを並列で見ることができなくて、大きなプロジェクトではいつ何ができるのか横断で見えなくて困っていました。Delivery Plan拡張機能を入れると、複数のチーム、複数のプロジェクトを横断で見ることができるので、管理者向きですね。

Gitのコミットグラフもよくなりました。アップグレードは計画的に。